24.4 表の使い方
UAP履歴情報取得機能では,UAPの任意の履歴情報を取得するための履歴情報表と,複数の履歴情報表を管理するためのグループ管理表を使用します。
履歴情報表は,表の使用状態に応じて次に示す6つの状態で管理します。
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現用
現時点で履歴情報の取得対象となっている状態です。この状態は,UAP履歴情報グループで1つです。
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未使用
現時点で履歴情報の取得対象となっていないが,現用に変更するために待機している状態です。
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切り替え中
スワップ発生後,仕掛かり中のトランザクションが残っている状態です。
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使用済み
履歴情報を上書きできない状態です。ただし,テストモード(環境変数EEPARM1に00000002指定)のときは,現用に変更するために待機している状態です。
テストモード未使用時は,履歴情報表状態変更コマンド(eeaphchgh)を実行しないと未使用状態に遷移しません。
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閉塞中
使用不可の状態です。HiRDBの状態を確認し,問題があれば対策を行ってください。そのあと,履歴情報表状態変更コマンド(eeaphchgh)で使用可能な状態にしてください。
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障害中
使用不可の状態です。取得用履歴情報表作成コマンド(eeaphtblh)で表の再作成が必要です。
TP1/EEが正常開始すると,未使用の履歴情報表の中から現用となる履歴情報表を決定します。再開始時は,前回現用だった履歴情報表を引き継ぎます。現用の決定方法については,「3.5 開始時の現用表の決定」を参照してください。
オンライン中は,現用の履歴情報表にUAP履歴情報を取得し,表の満杯を検知したときや障害を検知したときは,スワップして未使用の履歴情報表を現用として割り当ててUAP履歴情報を取得します。表の状態遷移については,「24.12 履歴情報表の状態遷移」を参照してください。