Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


22.3.2 自動起動

recover_watch_timeオペランドに「0」以外を指定している場合,回復モードの連続異常終了限界経過時間監視を行います。recover_watch_timeオペランドで指定した時間内にTP1/EEプロセスが3回異常終了すると,自動的に回復モードでTP1/EEを起動します。トランザクション回復が終了すると自動的にTP1/EEが終了します。TP1/EEプロセスの再起動時に回復モードを自動起動します。そのため,異常終了したTP1/EEを自動的に再起動するよう,TP1/SB定義を設定しておく必要があります。TP1/SB定義については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義」を参照してください。

TP1/EEプロセスの異常終了および再起動時だけ回復モードの自動起動を行います。TP1/SBの異常終了およびHA系切り替えによってTP1/EEプロセスが再起動された場合は,回復モードの自動起動を行いません。

図22‒3 回復モードTP1/EEの自動起動

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 回復モードTP1/EEの自動起動

TP1/SBのterm_watch_timeオペランド値に「0」以外が指定されており,かつ,直前の再起動によって再開始したTP1/EEプロセスが,TP1/SBのterm_watch_timeオペランド値以内で異常終了した場合,連続異常終了限界経過時間監視を中止し,TP1/EEを回復モードで自動起動します。そのため,連続異常終了限界経過時間監視によって回復モードを起動したい場合は,次のように定義することを推奨します。

(TP1/SBのterm_watch_time×2) < recover_watch_time
図22‒4 TP1/SBの再起動制御と各種監視時間

[図データ]