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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


7.4.6 インタバル間隔でのユーザデータ(UJ)の入力

オンライン(TP1/EE)で現用として使用している取得用履歴情報表からユーザデータ(UJ)を抽出する場合,オンラインで実行するUAP履歴情報取得処理と,データ連携支援によるデータ抽出処理が同時に動作することになり,オンライン性能に影響を与えることが考えられます。

また,リロード用履歴情報表からユーザデータ(UJ)を抽出する場合でも,データベースへのアクセス集中によって,ほかの表にアクセスしているオンラインや他製品の性能に影響を与えることが考えられます。

データ連携支援では,オンライン性能に対する影響を軽減させることを目的として,グループ管理表と履歴情報表へのアクセス間隔を,EEFDPARMパラメタのCONTROL文のINTRVALオペランドでデータ出力監視間隔とデータ取得間隔で指定できます。

データ出力監視間隔は,グループ管理表で管理しているユーザデータ(UJ)を含むUAP履歴情報の出力状態を参照する時間間隔です。本指定値は,取得用履歴情報表からユーザデータ(UJ)を取得する場合だけ有効であり,リロード用履歴情報表のときは,待ち合わせを行いません。

データ取得間隔は,履歴情報表からユーザデータ(UJ)を取得する時間間隔です。

なお,INTRVALオペランドの指定値が大きい場合,反映先指定UOCへの引き渡しが遅くなることが考えられ,小さいとオンラインの性能劣化につながるおそれがあるので注意してください。

データ出力監視間隔とデータ取得間隔によるユーザデータ(UJ)の入力例を次に示します。

例では,データ出力監視間隔待ち合わせたあとに,グループ管理表から履歴情報表への出力状態(データ通番106)を取得し,まずは,一括読み込みでデータ通番101〜103のユーザデータ(UJ)を取得します。そして,データ取得間隔待ち合わせたあとに,データ通番104〜106を取得し,PJの出現順にユーザデータ(UJ)を反映先指定UOCに引き渡します。

図7‒25 インタバル間隔での入力

[図データ]