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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


3.20.6 TP1/EEの終了および再起動

TP1/EE終了モードによって再起動時の処理が異なります。終了状態別に通番処理を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 正常終了,計画停止A

TP1/EEの正常終了および計画停止A時,メモリ通番表の割り当て済み通番を現用管理部の割り当て済み通番および予約済み通番に反映します。

次回正常開始では,現用表の決定方法は本機能未使用時と同じ(現用表に書き込みがある場合は現用表を使用済みとし,現用表に書き込みがなかった場合はそのまま現用表)であり,現用表の決定後は「表3-9 予約可能通番数別の一括予約通番数」に従って通番を予約します。再開始時は,現用表はそのままで,「表3-9 予約可能通番数別の一括予約通番数」に従って通番を予約します。

正常終了時および計画停止A時の通番の処理内容を次の図に示します。

図3‒29 正常終了時および計画停止A時の通番処理

[図データ]

(2) 計画停止B,強制停止,およびプロセスダウン

計画停止B,強制停止,およびプロセスダウン時,メモリ通番表の割り当て済み通番を現用管理部の割り当て済み通番および予約済み通番に反映できません。TP1/EEの再開始では,現用管理部の予約済み通番+1から「表3-9 予約可能通番数別の一括予約通番数」に従って通番を予約します。前回起動時,予約済み通番のうち未割り当ての通番は空白行として扱います。

計画停止B,強制停止,またはプロセスダウンからリランする場合の通番の処理内容を次の図に示します。なお,図の割り当て済み通番の101に関して,計画停止B,強制停止,およびプロセスダウン後の状態では,データ連携支援およびデータ抽出ユティリティでの抽出は不可です。再開始後または運用によって表の状態を使用済みとした後に抽出可能となります。この点は,本機能未使用時と異なるため注意してください。

図3‒30 計画停止B,強制停止,およびプロセスダウン→再開始時の通番処理

[図データ]