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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


3.20.5 通番同期機能

通番同期機能の目的は,データ連携支援またはデータ抽出ユティリティ実行時でのデータ抽出範囲の決定です。

UAP履歴情報メモリ通番機能未使用時では,現用管理部の割り当て済み通番を参照しデータの抽出範囲を決定しますが,UAP履歴情報メモリ通番機能使用時は割り当て済み通番を現用管理部で管理しないため,通番同期機能を用いてメモリ通番表の割り当て済み通番を一定間隔(1秒固定)で現用管理部の割り当て済み通番に反映します。

データ連携支援またはデータ抽出ユティリティ実行時は現用管理部の割り当て済み通番を参照し,データ抽出範囲を決定します。

なお,メモリ通番表の割り当て済み通番はUAP履歴情報API発行ごとに更新(同期)しますが,現用管理部の割り当て済み通番は一定間隔(1秒固定)ごとに更新(非同期)となります。このため,本機能使用時はデータ連携またはテータ抽出での抽出時間が通番同期間隔だけ遅くなるおそれがあります。

通番同期機能の概要図を次の図に示します。

図3‒28 通番同期機能の概要

[図データ]