3.16.2 スワップの完了監視
スワップが発生すると,新たなUAP履歴情報取得要求はスワップ先へ書き込みを行いますが,スワップ元の履歴情報表に対するトランザクションが残っている場合があるため,ユーザはスワップ発生を契機に再編成ユティリティやデータ抽出ユティリティを実行できません。
そこで,スワップ発生を契機にスワップ元の履歴情報表にアクセスしているトランザクションの有無を10秒間隔で監視し,すべてのトランザクションが完了したときに,KFSB80953-Iメッセージを出力します。KFSB80953-Iメッセージでは,次の情報を出力します。
-
UAP履歴情報グループ名
-
スワップが完了した履歴情報表名
-
ルート世代番号
-
世代番号
-
最終データ通番(履歴情報表ごとの行通番)
-
最終累積データ通番
オンライン間共用機能を使用している場合,どちらかのTP1/EEプロセスで1回だけ出力します。ただし,KFSB80953-Iメッセージ出力前にダウンした場合,再開始しても本メッセージは出力されません。
複数の履歴情報表がスワップ中(切り替え中)のときは,世代番号順にKFSB80953-Iメッセージを出力します。ただし,オンライン間共用機能を使用している場合,タイミングによって世代番号順にKFSB80953-Iメッセージが出力されない場合があります。また,RDエリア閉塞などの障害を検知して状態を閉塞中/障害中にしたときは,KFSB80953-Iメッセージを出力しません。