2.4.8 運用の流れ
オン中SDBデータベース定義変更時の運用の流れを次の図に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) SDBデータベース定義変更
pdsdbdefコマンドを使用し,定義変更対象となるSDBデータベース定義をディクショナリへ登録および整合性チェックを行います。
(2) UAP修正および配布
追加SDB表や追加レコードにアクセスするためにUAP修正が必要な場合は,UAPソースファイルの修正およびリコンパイルを行い,UAPライブラリファイルを更新します。更新後,ftpなどの転送コマンドを使用し,UAPライブラリファイルをTP1/EE稼働マシンに転送します。
追加SDB表や追加レコードにアクセスしない,または既存UAPでアクセス可能などによってUAP修正が不要な場合は,本処理は省略できます。
(3) SDBディレクトリ情報ファイル作成
pdsdbdefコマンドを使用し,(1)で登録したSDBデータベース定義に対するSDBディレクトリおよびSDBディレクトリ情報ファイルを再作成します。
(4) SDBディレクトリ情報ファイル配布
(3)で作成したSDBディレクトリ情報ファイルを全ユニットに配布します。配布方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 Structured Data Access Edition」の「SDBディレクトリ情報ファイルの配布方法」を参照してください。
(5) SDBディレクトリ情報事前常駐
pdsdbarcコマンドを-eオプション指定で実行し,配布したSDBディレクトリ情報ファイルを常駐SDBディレクトリ情報に事前常駐します。ここで事前常駐したSDBディレクトリ情報は,(8)を行った時点で使用可能となります。
(6) SDBデータベース定義情報の事前取得
eesdhchgコマンドを-bオプション指定で実行すると,(5)で事前常駐した常駐SDBディレクトリ情報をHiRDBから取得し,各種テーブルを作成します。ここで事前作成したSDBデータベース定義情報は,(10)を行った時点で使用可能となります。
(7) トランザクション静止化
eesvctlコマンドを-sオプション指定で実行し,トランザクションの静止化を行います。
(8) SDBディレクトリ情報の常駐切り替え
pdsdbarcコマンドを-wと-qオプション指定で実行し,事前常駐したSDBディレクトリ情報を使用可能にします。以降,新しいSDBデータベース定義を使用したSDBデータベースアクセスが可能となります。
(9) UAPライブラリ入れ替え
eechglibコマンドを-rと-t(省略可)オプションで実行し,(2)で作成したUAPライブラリに入れ替えます。UAPライブラリ入れ替えが不要な場合は省略します。
(10) SDBデータベース定義情報の正副切り替え
eesdhchgコマンドを-cオプション指定で実行し,(6)で事前作成したSDBデータベース定義情報を使用可能にします。本処理以降,古いSDBデータベース定義用のインタフェースエリアを使用した個別開始はエラーとなります。
(11) トランザクション静止化解除
eesvctlコマンドを-rオプション指定で実行し,トランザクション静止化解除を行います。