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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


2.4.8 運用の流れ

オン中SDBデータベース定義変更時の運用の流れを次の図に示します。

図2‒28 運用の流れ

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) SDBデータベース定義変更

pdsdbdefコマンドを使用し,定義変更対象となるSDBデータベース定義をディクショナリへ登録および整合性チェックを行います。

(2) UAP修正および配布

追加SDB表や追加レコードにアクセスするためにUAP修正が必要な場合は,UAPソースファイルの修正およびリコンパイルを行い,UAPライブラリファイルを更新します。更新後,ftpなどの転送コマンドを使用し,UAPライブラリファイルをTP1/EE稼働マシンに転送します。

追加SDB表や追加レコードにアクセスしない,または既存UAPでアクセス可能などによってUAP修正が不要な場合は,本処理は省略できます。

(3) SDBディレクトリ情報ファイル作成

pdsdbdefコマンドを使用し,(1)で登録したSDBデータベース定義に対するSDBディレクトリおよびSDBディレクトリ情報ファイルを再作成します。

(4) SDBディレクトリ情報ファイル配布

(3)で作成したSDBディレクトリ情報ファイルを全ユニットに配布します。配布方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 Structured Data Access Edition」の「SDBディレクトリ情報ファイルの配布方法」を参照してください。

(5) SDBディレクトリ情報事前常駐

pdsdbarcコマンドを-eオプション指定で実行し,配布したSDBディレクトリ情報ファイルを常駐SDBディレクトリ情報に事前常駐します。ここで事前常駐したSDBディレクトリ情報は,(8)を行った時点で使用可能となります。

(6) SDBデータベース定義情報の事前取得

eesdhchgコマンドを-bオプション指定で実行すると,(5)で事前常駐した常駐SDBディレクトリ情報をHiRDBから取得し,各種テーブルを作成します。ここで事前作成したSDBデータベース定義情報は,(10)を行った時点で使用可能となります。

(7) トランザクション静止化

eesvctlコマンドを-sオプション指定で実行し,トランザクションの静止化を行います。

(8) SDBディレクトリ情報の常駐切り替え

pdsdbarcコマンドを-wと-qオプション指定で実行し,事前常駐したSDBディレクトリ情報を使用可能にします。以降,新しいSDBデータベース定義を使用したSDBデータベースアクセスが可能となります。

(9) UAPライブラリ入れ替え

eechglibコマンドを-rと-t(省略可)オプションで実行し,(2)で作成したUAPライブラリに入れ替えます。UAPライブラリ入れ替えが不要な場合は省略します。

(10) SDBデータベース定義情報の正副切り替え

eesdhchgコマンドを-cオプション指定で実行し,(6)で事前作成したSDBデータベース定義情報を使用可能にします。本処理以降,古いSDBデータベース定義用のインタフェースエリアを使用した個別開始はエラーとなります。

(11) トランザクション静止化解除

eesvctlコマンドを-rオプション指定で実行し,トランザクション静止化解除を行います。