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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


2.4.4 機能一覧

オン中SDBデータベース定義変更運用を行う場合は,オン中SDBデータベース定義変更機能だけではなく,TP1/EEの他機能およびHiRDBの構造型DB機能と連携する必要があります。オン中SDBデータベース定義変更運用に必要な機能を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) オン中SDBデータベース定義変更機能一覧

オン中SDBデータベース定義情報変更機能が提供する機能を次の表に示します。

表2‒22 オン中SDBデータベース定義変更機能一覧

項番

機能名

説明

1

SDBデータベース定義情報の正副管理

SDBデータベース定義情報を格納する領域を正副2面管理します。SDBデータベース定義情報領域(正)はオンラインで使用しているSDBデータベース定義情報,SDBデータベース定義情報領域(副)は切り替え用のSDBデータベース定義情報をそれぞれ格納します。

2

SDBデータベース定義情報の事前取得

(eesdhchgコマンドの-b)

SDBデータベース定義情報を取得しSDBデータベース定義情報(副)領域に格納します。

3

SDBデータベース定義情報の正副切り替え

(eesdhchgコマンドの-c)

事前取得したSDBデータベース定義情報を使用可能(正副切り替え)にします。

4

SDBデータベース定義情報の状態表示

(eesdhchgコマンドの-l)

SDBデータベース定義情報の取得状況を表示します。

5

他ノード実行

(eesdhchgコマンドの-o)

コマンドを入力したTP1/EEを指示サーバとし,別TP1/EE上で各種処理を行います。

(2) TP1/EEの関連機能一覧

関連するTP1/EEの機能一覧を次の表に示します。

表2‒23 TP1/EE関連機能一覧

項番

機能名

説明

1

UAP共用ライブラリ同時入替機能

(eechglibコマンド)

新しいSDBデータベース定義情報に対応したUAPライブラリに入れ替えます。

2

トランザクション静止化機能

(eesvctlコマンド)

SDBデータベース定義情報の正副切り替えのため,トランザクションを静止化します。

(3) HIRDB(構造型DB機能)の関連機能一覧

関連するHIRDB(構造型DB機能)の機能一覧を次の表に示します。

表2‒24 HIRDB(構造型DB機能)の関連機能一覧

項番

機能名

説明

1

定義ユティリティ

(pdsdbdefコマンド)

オン中SDBデータベース定義変更用のSDBディレクトリ情報ファイルを作成します。

2

常駐SDBディレクトリ情報操作

(pdsdbarcコマンド)

オン中SDBデータベース定義変更用のSDBディレクトリ情報の事前常駐,正副切り替え,整合性チェックなどを行います。