Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Linux®用)
- この項の構成
- (1) パスを閉塞状態にする場合
- (2) offlineオペレーションの形式を表示する場合
- -path
- HDLMが管理しているパスを操作することを指定します。
- offlineオペレーションの対象物はパスだけなので,この指定は省略できます。
- -hba,-cha,-pathid,または-deviceパラメタで,閉塞状態にするパスを必ず指定します。
- -hba ホストポート番号.バス番号
- HBAポート単位でパスを閉塞状態にする場合に指定します。指定した番号のHBAポートを通るすべてのパスを閉塞状態にします。
- viewオペレーションで表示されるパス名のうち,ホストポート番号,バス番号をピリオドで区切って指定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
- 使用例
- コマンド実行の確認をして,特定のHBAポート(ホストポート番号「0010」,バス番号「0000」)を通るすべてのパスを閉塞状態にする場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -hba 0010.0000 KAPL01055-I 指定されたHBAを通る全てのパスをOffline(C)にします。よろしいですか? [y/n] :y KAPL01056-I 指定されたHBAを通る全てのパスがOffline(C)になってもよい場合はyを入力してください。そうでない場合はnを入力してください。 [y/n] :y KAPL01061-I 3本のパスをOffline(C)にしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = offline #
- -cha -pathid パス管理PATH_ID
- CHAポート単位でパスを閉塞状態にする場合に指定します。-pathidパラメタで指定したパスが経由しているCHAポートを通る,すべてのパスを閉塞状態にします。
- viewオペレーションで表示される,現在のパス管理PATH_IDを指定してください。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。パス管理PATH_IDの,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(000001と1は同値です)。ただし,パス管理PATH_ID「000000」を指定する場合は,「000000」または「0」を指定してください。
- パス管理PATH_IDは,ホストの再起動時に新しく割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,HDLM構成定義ユティリティ(dlmcfgmgr)の実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。必ずviewオペレーションを実行して,閉塞状態にするパスの現在のパス管理PATH_IDを確認してから,offlineオペレーションを実行してください。
- 使用例
- コマンド実行の確認をして,CHAポート「0A」を通るすべてのパスを閉塞状態にする場合(パス管理PATH_ID「000001」がCHAポート「0A」を通っているとき)
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -cha -pathid 000001 KAPL01055-I 指定されたCHA portを通る全てのパスをOffline(C)にします。よろしいですか? [y/n] :y KAPL01056-I 指定されたCHA portを通る全てのパスがOffline(C)になってもよい場合はyを入力してください。そうでない場合はnを入力してください。 [y/n] :y KAPL01061-I 2本のパスをOffline(C)にしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = offline #
- -pathid パス管理PATH_ID
- 単一のパスを閉塞状態にする場合に指定します。
- viewオペレーションで表示される,現在のパス管理PATH_IDを指定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。パス管理PATH_IDの,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(000001と1は同値です)。ただし,パス管理PATH_ID「000000」を指定する場合は,「000000」または「0」を指定してください。
- パス管理PATH_IDは,ホストの再起動時に新しく割り当てられます。また,ホストを再起動しないで新規LUを追加する場合には,dlmcfgmgrユティリティの実行時にそのLUの各パスにパス管理PATH_IDが新しく割り当てられます。必ずviewオペレーションを実行して,閉塞状態にするパスの現在のパス管理PATH_IDを確認してから,offlineオペレーションを実行してください。
- -device SCSIデバイス名
- SCSIデバイスに接続されているパスを閉塞状態にする場合に指定します。
- SCSIデバイス名には,次に示すviewオペレーションで表示されるDeviceを指定します。
- # /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -lu
- viewオペレーションを実行してSCSIデバイス名を表示する方法については「6.7.2 パラメタ」の「(3) LU情報を表示する場合」を参照してください。指定できるパラメタ値は1つだけです。英字の大文字,小文字は区別されます。
- 使用例
- コマンド実行の確認をして,SCSIデバイス名「/dev/sde」を通るパスを閉塞状態にする場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -path -device /dev/sde KAPL01052-I 指定されたパスをOffline(C)にします。よろしいですか?[y/n]:y KAPL01053-I 指定されたパスがOffline(C)になってもよい場合はyを入力してください。そうでない場合はnを入力してください。[y/n]:y KAPL01061-I 1本のパスをOffline(C)にしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = offline
- -s
- コマンド実行の確認メッセージを表示しないで実行します。シェルスクリプトやバッチファイルでコマンドを実行する場合など,確認メッセージへの入力を省略したいときに指定します。
- 使用例
- コマンド実行の確認をしないで,パス管理PATH_ID「000001」のパスを閉塞状態にする場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -pathid 1 -s KAPL01061-I 1本のパスをOffline(C)にしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = offline #
- -help
- offlineオペレーションの形式が表示されます。
- 使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr offline -help offline: Format dlnkmgr offline [-path] -hba HBAPortNumber.BusNumber [-s] dlnkmgr offline [-path] -cha -pathid AutoPATH_ID [-s] dlnkmgr offline [-path] -pathid AutoPATH_ID [-s] dlnkmgr offline [-path] -device SCSI_Device_Name [-s] Valid value AutoPATH_ID { 000000 - 999999 }(Decimal) KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = offline, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss #HDLMコマンドのviewオペレーションとUNIXの標準コマンドを組み合わせて実行すると,特定のHBAポート,またはCHAポートで,パスの情報を絞り込んで表示できます。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
HBAポート単位,またはCHAポート単位でパスを閉塞状態にする前に,次のコマンドを実行して,閉塞状態にするパスの情報を確認することをお勧めします。
- 例1
- 特定のHBAポート(ホストポート番号「0004」,バス番号「0000」)を通るすべてのパスを確認する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path | grep 0004.0000- 指定したHBAポートを通るパスの情報だけが表示されます。
- 例2
- SANRISE9500VシリーズのCHAポート「0A」を通るすべてのパスを確認する場合
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -path -stname | grep 9500V | grep 0A- 指定したCHAポートを通るパスの情報だけが表示されます。
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