5.4.4 入力セグメント判定UOC
入力セグメント判定UOCは,メッセージを受信したとき,そのメッセージでセグメントが完成しているかどうかを判定するUOCです。UOCは,相手システムからのメッセージを受信するたびに起動します。セグメントが未完成のとき(後続メッセージがある場合)は,後続メッセージに対して,監視タイマを設定できます。
ただし,UAPからUAP(タイマトランザクションなど)を起動する場合は,このUOCは起動しません。
入力セグメント判定UOCは,プロトコル種別がTCP/IPの場合にだけ使用できます。
- 〈この項の構成〉
(1) 入力セグメントの判定
受信したメッセージのセグメントが格納されている受信バッファを引き渡します。UOCでは,受信バッファを基にセグメントが完成しているかどうかを判定して,リターン値を設定します。ただし,判定には該当メッセージについての情報を設定する必要があります。そのため,次メッセージが含まれている場合には,次メッセージについての情報も設定してください。なお,セグメントが未完成と判定された場合に後続メッセージを受信した場合は,未完成セグメントのバッファの末尾に後続メッセージを結合して引き渡します。
(2) 後続メッセージ監視タイマの設定
セグメントが未完成の場合,必要に応じて後続メッセージ監視タイマを設定できます。後続メッセージ監視タイマのセットを指示したあとで,後続メッセージのタイムアウトが発生した場合は,コネクションを解放してMCP後処理トランザクションを起動します。このとき,該当メッセージは破棄されます。また,各パラメタに設定した値が不正の場合,コネクションを解放してMCP後処理トランザクションを起動します。
MCP構成定義でコネクション切断抑止を指定した場合は,後続メッセージに対する監視タイマを設定しないでください。