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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引


ee_mcp_utrace_put_long - ユーザトレースの取得(データ長拡張用)

〈このページの構成〉

機能

データ長拡張時に,ユーザ固有のトレースデータをMCPトレースに出力します。

出力したトレースデータは,eemcpedコマンドまたはeemcpdumpコマンドで編集できます。

形式

ANSI C,C++の形式
#include <eemcp.h>
int ee_mcp_utrace_put_long(unsigned short   event_id,
                           EEULONG          datalen,
                           char             *buffaddr,
                           EELONG           flags)

UAPで値を設定する領域

●event_id

トレースを取得するイベントのイベントIDを設定します。0x0700〜0x0740の範囲のイベントIDを設定してください。

●datalen

トレースのデータ長を設定します(単位:バイト)。4〜8388608の範囲のデータ長を設定してください。

●buffaddr

トレースデータが格納されているバッファの先頭ポインタを設定します。

●flags

EENOFLAGSを設定します。

リターン値

リターン値

意味

EE_OK

正常に終了しました。

EECOMER_CNDUOC

ee_mcp_utrace_put_long関数を使用できないUOCから発行しているため,この機能は使用できません。

EECOMER_ENVIRON

TP1/EEの環境下にありません。

EEMCPER_ARGUMENT

データ長以外の引数に設定した値が間違っています。

EEMCPER_CONDITION

発行条件が不正です。

EEMCPER_MESSAGE_TOO_BIG

データ長に8388608を超える値を設定しています。

EEMCPER_MESSAGE_TOO_SHORT

データ長に4未満の値を設定しています。

EEMCPER_STOP

トラブルシュート機能が縮退中です。

注意事項

トレースのデータ長がMCPトレースファイル出力用最大バッファサイズ(eemcptrc定義コマンドの-bオプションのbufferszオペランドで指定)よりも大きい場合,データの末尾を切り捨てて出力します。切り捨てが起きた場合に取得されるデータのサイズ(単位:バイト)は,次に示す計算式で求められます。

((MCPトレースファイル出力用最大バッファサイズ × 1024)− 140)