2.1.1 コネクションの状態と状態遷移
コネクションには，クライアント型コネクションとサーバ型コネクションの2種類があります。クライアント型コネクションは自システムからのコネクション確立要求によって確立されるコネクションを指し，サーバ型コネクションは相手システムからのコネクション確立要求によって確立されるコネクションを指します。
コネクションの状態は，コマンドの入力や通信障害などのイベントによって遷移します。このとき，MCPはMCP後処理トランザクション（RL）を起動し，コネクションの状態変化をUAPに通知します。MCP後処理トランザクションについては，「2.3 MCP後処理トランザクション」を参照してください。コネクションの状態の意味を次の表に示します。
表2‒1 コネクションの状態の意味
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項番
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状態
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意味
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クライアント型コネクション
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サーバ型コネクション
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1
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コネクション未確立（INA）
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コネクション確立を要求していない状態（コネクション障害で停止中も含む）
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相手システムからコネクション確立要求を受けていない状態（コネクション障害で停止中も含む）
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2
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コネクション確立処理中（BID）
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UAPからコネクション確立要求を受け付けてから，コネクション確立完了のMCP後処理トランザクションが起動するまでの状態
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相手システムからコネクション確立要求を受け付けてから，コネクション確立完了のMCP後処理トランザクションが起動するまでの状態
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3
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コネクション確立中（ACT）
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コネクション確立完了のMCP後処理トランザクションが起動している状態（論理端末でメッセージの送受信ができる状態）
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4
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コネクション解放処理中（OBS）
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相手システムがコネクション解放要求（障害検知も含む）を受け付けてから，コネクション解放のMCP後処理トランザクションが起動するまでの状態
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コネクション障害を検知し，コネクション解放のMCP後処理トランザクションが起動する前の状態
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コネクションにかかわるエラーメッセージが出力された場合，コネクションの状態を確認する必要があります。コネクションの状態は，eemcplscnコマンドで表示できます。なお，eemcplscnコマンドに-dオプションを指定すると，コネクションに対応する論理端末の情報も表示できます。
コネクションの状態遷移を次の図に示します。
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![[図データ]](GRAPHICS/ZU020050.GIF)