1.3.1 TCP/IP
TCP/IPプロトコルでは,コネクション確立時に送信先が決定します。コネクションの確立がクライアント型かサーバ型かによって送信先の指定方法は異なります。
メッセージ送信のAPIを発行してから実際に送信処理を行うまでの間に,コネクションが切り替わった場合(コネクションの切断と再確立やコネクションリプレースなど),切り替わった送信先に対しメッセージを送信するときがあります。
- 〈この項の構成〉
(1) クライアント型の場合
クライアント型コネクションは,自システムからコネクションの確立を要求します。
クライアント型の場合,送信先はMCP構成定義のeemcpcn定義コマンドで指定します。
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-oオプションのoipaddrオペランドで相手システムのホストのIPアドレス,またはohostnameオペランドで相手システムのホスト名を指定
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-oオプションのoportnoオペランドで相手システムのホストのポート番号を指定
(2) サーバ型の場合
サーバ型コネクションは,相手システムからのコネクションの確立要求を受け入れます。
サーバ型の場合,送信先はMCP構成定義のeemcpcn定義コマンドで指定します。
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-oオプションのoipaddrオペランドで相手システムのホストのIPアドレス,またはohostnameオペランドで相手システムのホスト名を指定
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-oオプションのoportnoオペランドで相手システムのホストのポート番号を指定
コネクション確立後,コネクションを確立した相手がAPIを発行する際の送信先となります。
なお,コネクション確立要求受信時に相手アドレス情報のチェックを無効にできます。