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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引


2.6.3 運用コマンド実行機能の時間監視

運用コマンド実行機能の応答時間は,運用コマンド実行サーバに対して同期型RPCを使用して要求したサービスに対するサービス応答時間と,ほぼ同じです。

運用コマンド実行機能は,ee_adm_call_command関数のtimeに指定された監視時間を,サービス要求の応答待ち時間に設定します。サービス要求の応答を運用コマンド実行サーバから受け取ると,サービス要求の応答待ち時間を変更前の値に戻します。サービス要求の応答待ち時間の変更前後に,トランザクションタイマの停止処理および再開処理をします。

運用コマンド実行機能の時間監視による,サービス要求の応答待ち時間の変更の概要を,次の図に示します。

図2‒39 運用コマンド実行機能の時間監視によるサービス要求の応答待ち時間の変更

[図データ]

運用コマンド実行機能の時間監視でタイムアウトが発生した場合は,ee_adm_call_command関数はエラーリターンします。ただし,運用コマンド実行サーバは,コマンドの処理を続行します。運用コマンド実行サーバは,TP1/Server Baseのユーザサービス定義のservice_expiration_timeオペランドで指定した時間が経過すると,プロセスを強制停止します。その後,運用コマンド実行サーバは,再起動され,新しいサービス要求を受け付けられるようになります。ただし,サーバプロセスが停止しても,コマンドプロセスは消滅しません。コマンドプロセスは,killコマンドなどで削除してください。