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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引


1.1.2 ユーザアプリケーションプログラムのトランザクション処理

UAPの処理は,業務処理ごとの単位に区切って,それぞれの処理の結果を有効にするか無効にするかを明確に分ける必要があります。処理が有効であるか無効であるか,どちらかに必ず決定させる単位をトランザクションといいます。

TP1/EEでは,RPCを使ったクライアント/サーバ形態のUAPの処理をトランザクションとして処理できます。

このようにTP1/EEでは,従来のデータコミュニケーションでのトランザクション処理の信頼性を,クライアント/サーバ形態のUAPで実現できます。

トランザクションの業務処理ごとの区切りを同期点といいます。トランザクションの処理が同期点に達した時点で,トランザクションの処理が正常に終了したか(有効)異常が起こったか(無効)を決定します。処理が正常に終了したとする同期点取得をコミットといいます。同期点まで正常に終了できなかったトランザクションの処理は,TP1/EEでそれまでの処理を取り消して,その処理がなかったように回復します。このような同期点処理をロールバック(部分回復)といいます。