11.4.1 問い合わせ時間間隔監視
問い合わせ時間間隔監視には,rapクライアントでの監視とrapサーバでの監視があります。それぞれの監視処理について説明します。
(1) rapクライアントでの応答待ち時間間隔監視
常設コネクション確立・解放要求メッセージの送信,または代理実行要求メッセージの送信から,応答メッセージを受信するまでの時間を監視します。
要求メッセージを送信したあと,次に示すようにオペランドに指定した時間を過ぎても応答メッセージを受信しなかった場合は,KFSB50381-Eメッセージを出力して,TCPコネクションを切断します。
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RPC関連定義のrpc_rap_watch_timeオペランドに指定した時間を過ぎても常設コネクション確立・解放応答メッセージを受信しなかった場合
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RPC関連定義のwatch_timeオペランドに指定した時間を過ぎても代理実行応答メッセージを受信しなかった場合
(2) rapサーバでの問い合わせ時間間隔監視
常設コネクション確立応答メッセージの送信,または代理実行応答メッセージの送信から,次の要求メッセージを受信するまでの時間を監視します。RPC関連定義のrap_inquire_timeオペランドに指定した時間を過ぎても要求メッセージを受信しなかった場合は,エラーメッセージを出力し,常設コネクション解放応答メッセージを送信します。その後,TCPコネクションを切断します。エラーメッセージを出力するかどうかは,rap_inquire_timeout_messageオペランドで指定できます。
なお,問い合わせ時間間隔監視は,定期的に起動するインタバルタイマトランザクションで監視するため,インタバルタイマトランザクション起動間隔分の誤差が発生することがあります。