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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


eetrblinedump

〈このページの構成〉

名称

回線トレース情報の編集出力(コアファイルまたはメモリダンプファイル入力)

形式

eetrblinedump 〔-r ランID〕 〔-s {rpc|trn|rap|dbq|ora|udp|sdh}〕
              〔-x 中央処理通番の下限値,中央処理通番の上限値〕
              〔-v サービス名〔,サービス名…〕〕
              〔-i IPアドレス〔,IPアドレス…〕〕
              〔-q DBキュー名〔,DBキュー名…〕〕
              〔-l ロット名〔,ロット名…〕〕
              〔-k 出力種別〕
              〔-c CSV出力ファイル名 〔-n ファイル出力行〕〕
               ファイル名

機能

指定されたコアファイルまたはメモリダンプファイルから回線トレース情報を編集し,標準出力,またはCSV形式でファイルに出力します。

オプション

●-r ランID  〜〈8文字の16進数〉

指定されたランIDを持つ情報だけを編集,出力します。

●-s {rpc|trn|rap|dbq|ora|udp|sdh}  〜《rpc》

rpc

RPC機能のトレース情報だけを編集,出力します。

trn

XAインタフェース,TP1EE情報コード,およびee_trb_utrace_put関数で出力したトレース情報だけを編集,出力します。

rap

rap機能のトレース情報だけを編集,出力します。

dbq

DBキュー機能(TCP/IP通信)のトレース情報だけを編集,出力します。

ora

Oracleのエラー情報だけを編集,出力します。

udp

RPC機能(UDP通信)のトレース情報だけを編集,出力します。

sdh

SDBハンドラ機能のトレース情報だけを編集,出力します。

●-x 中央処理通番の下限値,中央処理通番の上限値  〜〈1〜8文字の16進数〉((0〜ffffffff))

指定されたカレント中央処理通番の範囲内の情報だけ編集,出力します。-xオプションを指定する場合,上限値および下限値を必ず指定してください。

中央処理通番を指定するときは,最大値(4294967295)を考慮してください。ラップした場合に4294967290から3まで出力したいときは,「-x FFFFFFFA,3」と指定します。

●-v サービス名  〜〈1〜31文字の識別子〉

指定されたサービス名を持つ情報だけを編集,出力します。サービス名は,最大10個指定できます。

●-i IPアドレス  〜〈7〜15文字の符号なし整数〉

IPアドレスを指定する場合は,xxx.xxx.xxx.xxxの形式で指定します。xxxは,0〜255(10進数)で指定します。IPアドレスは,最大10個指定できます。

●-q DBキュー名  〜〈1〜27文字の識別子〉

指定されたDBキュー名を持つ情報だけを編集,出力します。DBキュー名は,最大10個指定できます。-qオプションは,-sオプションにoraを指定した場合だけ指定できます。

●-l ロット名  〜〈1〜23文字の識別子〉

指定されたロット名を持つ情報だけを編集,出力します。ロット名は,最大10個指定できます。-lオプションは,-sオプションにoraを指定した場合だけ指定できます。

●-k 出力種別 〜((1))

1

受信IDを出力します。

●-c CSV出力ファイル名  〜〈パス名〉

指定されたファイルに編集結果をCSV形式で出力します。

-nオプションを指定した場合は,パス名中のファイル名は,245文字以下としてください。-nオプション指定時にファイル名が246文字以上の場合はオプションエラーで,このコマンドが異常終了します。

●-n ファイル出力行 〜(10000〜100000)

-cオプションに指定したcsvファイルを分割して出力する場合に1ファイルに出力する行数を指定します。見出し行を含めて-nオプションに指定した行数を出力したときに,出力するファイルを切り替えます。切り替えた先のファイルには見出し行から出力します。

分割したファイルには,10進数の文字列をファイル名の末尾に付与します。付与する文字列は1から9999ファイルまでは「0001」からの連番で左に0を埋めた4けたの文字列とします。10000ファイルを超えた場合は左に0埋めをしません。ファイル名に「.」を含む場合は,最後の「.」の前に付与します。

ファイル名に文字列を付与する例を示します。

(例1)-cにxxxと指定した場合
    xxx0001
    xxx0002
     :
(例2)-cにxxx.csvと指定した場合
    xxx0001.csv
    xxx0002.csv
     :

このオプションを省略した場合は,ファイルを分割しないで1ファイルに出力します。

コマンド引数

●ファイル名  〜〈パス名〉

編集するコアファイル名またはメモリダンプファイル名を指定します。

指定できるオプションの組み合わせを次の図に示します。

図10‒3 eetrblinedumpコマンドのオプションの組み合わせ

[図データ]

(凡例)

○:指定できます。

×:指定できません。

−:該当しません。

出力形式

●-sオプションにtrnを指定した場合

日本語の出力形式を次に示します。

[図データ]

英語の出力形式を次に示します。

[図データ]

出力形式中の,右端の数字の意味を次に示します。

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa-aa-aa

eetrblinedumpコマンドを実行したTP1/EEのバージョン

bb....bb

eetrblinedumpコマンドの引数

cc....cc

入力ファイル名

d1-d1-d1

ファイルを作成したTP1/EEのバージョン

d2-d2-d2

ファイルを作成したXTCのバージョン

XTCを使用する場合にだけ表示します。

d3-d3-d3

ファイルを作成したTP1/FSPのバージョン

TP1/FSPを使用する場合にだけ表示します。

T1

回線トレース情報取得タイプ

ff....ff

サービスグループ名(31文字以内)

gggggggg

TP1/EEのランID(8けたの16進数)

hhhh/hh/hh hh:hh:hh hhh.hhh

回線トレース情報を取得した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

ii....ii

イベント名(15文字以内)

イベントの前後で回線トレース情報を取得するため,イベント名のあとに,イベントの前後を示す「前」または「後」を表示します。また,ee_trb_utrace_put関数で指定したID,およびTP1/EEがトラブルシュートで使用するコードを,16進数で表示します。

jjj

データ長(3けたの10進数)(単位:バイト)

oooo/oo/oo oo:oo:oo ooo.ooo

実行日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。XA関数呼び出し前のときに表示します。

kkkkkkkk

該当するレコードを取得したカレント中央処理通番(8けたの16進数)

ll....ll

サービス名(31文字以内)

表示する内容がない場合,「*」を表示します。

mm....mm.mmm

XA関数の呼び出し時間

「ミリ秒.マイクロ秒」(ミリ秒は最大7けた,マイクロ秒は3けた)の形式で出力します。4294967.295ミリ秒を超えた場合,「4294967.295」を表示します。XA関数呼び出し後のときに表示します。

nnnnnnnn

リターンコード(8けたの16進数)

XA関数呼び出し後のときに表示します。

n1....n1

リソースマネジャ名とリソースマネジャ拡張子

(trnstringの-nオプション指定値と-iオプション指定値をつなげた値)

yy

XAインタフェース

ssss/ss/ss ss:ss:ss sss.sss

トレース情報の出力を再開した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

tt....tt

すべての出力バッファを使用している間にトレース情報出力要求が発生したため,破棄したレコード数

uuuu/uu/uu uu:uu:uu uuu.uuu

破棄を開始した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

vvvvvvvv

破棄を開始したレコードを取得した中央処理通番

該当しない場合は0が表示されます。

wwwwwwww

破棄を開始したレコードを取得した受信ID

該当しない場合は0が表示されます。

●-sオプションにrpc,rap,dbq,またはudpを指定した場合

日本語の出力形式を次に示します。

[図データ]

英語の出力形式を次に示します。

[図データ]

出力形式中の,右端の数字の意味を次に示します。

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa-aa-aa

eetrblinedumpコマンドを実行したTP1/EEのバージョン

bb....bb

eetrblinedumpコマンドの引数

cc....cc

入力ファイル名

d1-d1-d1

ファイルを作成したTP1/EEのバージョン

d2-d2-d2

ファイルを作成したXTCのバージョン

XTCを使用する場合にだけ表示します。

d3-d3-d3

ファイルを作成したTP1/FSPのバージョン

TP1/FSPを使用する場合にだけ表示します。

T1

回線トレース情報取得タイプ

ff....ff

サービスグループ名(31文字以内)

gggggggg

TP1/EEのランID(8けたの16進数)

hhhh/hh/hh hh:hh:hh hhh.hhh

回線トレース情報を取得した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

ii....ii

イベント名(15文字以内)

イベントの前後で回線トレース情報を取得するため,イベント名のあとに,イベントの前後を示す「前」または「後」を表示します。また,ee_trb_utrace_put関数で指定したID,およびTP1/EEがトラブルシュートで使用するコードを,16進数で表示します。

jjj

データ長(3けたの10進数)(単位:バイト)

oooo/oo/oo oo:oo:oo ooo.ooo

実行日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

kkkkkkkk

該当するレコードを取得したカレント中央処理通番(8けたの16進数)

llllllll

該当するレコードを取得した受信ID(8けたの16進数)

-kオプションに1を指定した場合にだけ出力します。

ppp

回線トレース情報を取得した機能種別(3文字)

  • rpc…RPC機能で取得

  • rap…rap機能で取得

  • dbq…DBキュー機能(TCP/IP通信)で取得

  • udp…RPC機能(UDP通信)で取得

qq....qq.qq....qq.qq....qq.qq....qq

受信元または送信先のIPアドレス(15けた以内の10進数)

rr....rr

受信元または送信先のポート番号(5けた以内の10進数)

nnnn

リターンコード(4けたの16進数)

uu....uu

実際に送受信したデータ長

トラブルシュート関連定義のtrb_trace_typeオペランドで1を指定した場合に表示します。

yy

メッセージ情報

ssss/ss/ss ss:ss:ss sss.sss

トレース情報の出力を再開した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

tt....tt

すべての出力バッファを使用している間にトレース情報出力要求が発生したため,破棄したレコード数

uuuu/uu/uu uu:uu:uu uuu.uuu

破棄を開始した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

vvvvvvvv

破棄を開始したレコードを取得した中央処理通番

該当しない場合は0が表示されます。

wwwwwwww

破棄を開始したレコードを取得した受信ID

該当しない場合は0が表示されます。

●-sオプションにoraを指定した場合

日本語の出力形式を次に示します。

[図データ]

英語の出力形式を次に示します。

[図データ]

出力形式中の,右端の数字の意味を次に示します。

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa-aa-aa

eetrblinedumpコマンドを実行したTP1/EEのバージョン

bb....bb

eetrblinedumpコマンドの引数

cc....cc

入力ファイル名

d1-d1-d1

ファイルを作成したTP1/EEのバージョン

d2-d2-d2

ファイルを作成したXTCのバージョン

XTCを使用する場合にだけ表示します。

d3-d3-d3

ファイルを作成したTP1/FSPのバージョン

TP1/FSPを使用する場合にだけ表示します。

T1

回線トレース情報取得タイプ

ff....ff

サービスグループ名(31文字以内)

gggggggg

TP1/EEのランID(8けたの16進数)

hhhh/hh/hh hh:hh:hh hhh.hhh

回線トレース情報を取得した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

ii....ii

イベント名(15文字以内)

イベントの前後で回線トレース情報を取得するため,イベント名のあとに,イベントの前後を示す「前」または「後」を表示します。また,ee_trb_utrace_put関数で指定したID,およびTP1/EEがトラブルシュートで使用するコードを,16進数で表示します。

jjj

データ長(3けたの10進数)(単位:バイト)

kkkk/kk/kk kk:kk:kk kkk.kkk

実行日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

llllllll

該当するレコードを取得したカレント中央処理通番(8けたの16進数)

mm....mm

SQLCODE(10進数)

nn....nn

DBキュー名(27文字以内)

oo....oo

ロット名(23文字以内)

pp....pp

Oracleのエラー情報(512文字以内)

qqqq/qq/qq qq:qq:qq qqq.qqq

トレース情報の出力を再開した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

rr....rr

すべての出力バッファを使用している間にトレース情報出力要求が発生したため,破棄したレコード数

ssss/ss/ss ss:ss:ss sss.sss

破棄を開始した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

tttttttt

破棄を開始したレコードを取得した中央処理通番

該当しない場合は0が表示されます。

uuuuuuuu

破棄を開始したレコードを取得した受信ID

該当しない場合は0が表示されます。

●-sオプションにsdhを指定した場合

日本語の出力形式を次に示します。

[図データ]

英語の出力形式を次に示します。

[図データ]

出力形式中の,右端の数字の意味を次に示します。

出力形式中の,各変数の意味を次に示します。

変数

意味

aa-aa-aa

eetrblinedumpコマンドを実行したTP1/EEのバージョン

bb....bb

eetrblinedumpコマンドの引数

cc....cc

入力ファイル名

d1-d1-d1

ファイルを作成したTP1/EEのバージョン

d2-d2-d2

ファイルを作成したXTCのバージョン

XTCを使用する場合にだけ表示します。

d3-d3-d3

ファイルを作成したTP1/FSPのバージョン

TP1/FSPを使用する場合にだけ表示します。

T1

回線トレース情報取得タイプ

ff....ff

サービスグループ名(31文字以内)

gggggggg

TP1/EEのランID(8けたの16進数)

hhhh/hh/hh hh:hh:hh hhh.hhh

回線トレース情報を取得した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

ii....ii

イベント名(15文字以内)

イベントの前後で回線トレース情報を取得するため,イベント名のあとに,イベントの前後を示す「前」または「後」を表示します。また,ee_trb_utrace_put関数で指定したID,およびTP1/EEがトラブルシュートで使用するコードを,16進数で表示します。

jjj

データ長(3けたの10進数)(単位:バイト)

oooo/oo/oo oo:oo:oo ooo.ooo

実行日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。DML関数呼び出し前のときに表示します。

kkkkkkkk

該当するレコードを取得したカレント中央処理通番(8けたの16進数)

ll....ll

サービス名(31文字以内)

表示する内容がない場合,「*」を表示します。

mm....mm.mmm

DML関数の呼び出し時間

「ミリ秒.マイクロ秒」(ミリ秒は最大7けた,マイクロ秒は3けた)の形式で出力します。4294967.295ミリ秒を超えた場合,「4294967.295」を表示します。DML関数呼び出し後のときに表示します。

nnnnnnnn

リターンコード(8けたの16進数)

イベント名に「イベント名+"前"」以外が出力された場合に表示します。

yy

SDHインタフェース

ssss/ss/ss ss:ss:ss sss.sss

トレース情報の出力を再開した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

tt....tt

すべての出力バッファを使用している間にトレース情報出力要求が発生したため,破棄したレコード数

uuuu/uu/uu uu:uu:uu uuu.uuu

破棄を開始した日時

「年/月/日△時:分:秒△ミリ秒.マイクロ秒」の形式で出力します。

vvvvvvvv

破棄を開始したレコードを取得した中央処理通番

該当しない場合は0が表示されます。

wwwwwwww

破棄を開始したレコードを取得した受信ID

該当しない場合は0が表示されます。

zz....zz

SDBのエラー情報(280文字以内)

イベント名に「DBMSERR」が出力された場合にだけ表示します。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95400-E

メモリを確保できません。

標準エラー出力

KFSB95401-E

コマンドの形式が不正です。

標準エラー出力

KFSB95402-E

コマンドのオプションが不正です。

標準エラー出力

KFSB95403-E

コマンドのオプションの組み合わせが不正です。

標準エラー出力

KFSB95410-E

ファイルのオープン処理で障害が発生しました。

標準エラー出力

KFSB95411-E

ファイルからの読み出し処理で障害が発生しました。

標準エラー出力

KFSB95412-E

ファイルへの書き込み処理で障害が発生しました。

標準エラー出力

KFSB95413-E

ファイルのクローズ処理で障害が発生しました。

標準エラー出力

KFSB95414-E

ファイルポインタの移動処理で障害が発生しました。

標準エラー出力

KFSB95415-Q

-cオプションに指定したファイルはすでに存在します。

標準出力

KFSB95416-E

指定したファイルに編集するデータがありません。

標準エラー出力

KFSB95443-I

ヘルプメッセージ

標準出力

KFSB95457-Q

上書き確認(-nオプション指定時)

標準出力

注意事項