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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


eedbqtblo

〈このページの構成〉

名称

Oracle用のDBキュー表の作成または削除

形式

DBキュー表を作成する場合と削除する場合で,指定できるオプションが異なります。

DBキュー表を作成する場合

eedbqtblo -q DBキュー名
        〔-c 最大メッセージ数〕
        〔-b 表領域名〕
        〔-o 同期点行数〕
          -u ユーザ名とパスワード
        〔-n 接続識別子〕
        〔-T〕

DBキュー表を削除する場合

eedbqtblo -q DBキュー名
          -r {nochk|chk}
          -u ユーザ名とパスワード
        〔-n 接続識別子〕
        〔-T〕

機能

Oracle上にDBキュー表を作成または削除します。

オプション

●-q DBキュー名  〜〈1〜27文字の英大識別子〉

表を作成または削除するDBキュー名を,英字の大文字で指定します。小文字が含まれている場合は,エラーになります。

●-c 最大メッセージ数  〜〈符号なし整数〉((1〜2147483647))《1000》

DBキューに書き込む最大メッセージ数を指定します。

-cオプションには,DBキュー機能関連定義のdbqgrpdef定義コマンドの-lオプションの指定値と同じ値を指定してください。-cオプションの指定値がdbqdef定義コマンドの-lオプションの指定値と異なる場合は,eedbqtbloコマンドで指定したDBキューが,TP1/EE起動時に永久閉塞します。

●-b 表領域名  〜〈1〜30文字の文字列〉

DBキュー表を格納するOracle上の表領域名を指定します。

表領域名に空白を含む場合は,シングルクォーテーション「'」または引用符「"」で囲んでください。指定した表領域名は,シングルクォーテーションと引用符の有無に関係なく大文字と小文字が区別されます。

-bオプションを省略すると,デフォルトの表領域を使用します。デフォルトの表領域については,Oracleのマニュアルを参照してください。

●-o 同期点行数  〜〈符号なし整数〉((1〜1000))《100》(単位:10000件)

トランザクションを決着させる区切りとなる,DBキュー表への追加行数を指定します。

DBキューのメッセージ管理表の作成時に,-cオプションに指定された最大メッセージ数分の行を追加します。1トランザクションで多数の行を追加すると,OracleのUNDO表領域が不足したり,REDOログが満杯になったりするなどの現象が発生し,eedbqtbloコマンドが失敗するおそれがあります。そこで,これらの現象を回避するために,DBキュー表に追加した行数が,-oオプションの指定値に達するごとに,トランザクションを決着させる必要があります。

●-u ユーザ名とパスワード  〜〈1〜65文字の文字列〉

Oracleにログインするためのユーザ名とパスワードを指定します。

ユーザ名とパスワードの間はスラント「/」で区切ってください。ユーザ名およびパスワードに引用識別子(引用符「"」で囲んだ識別子)を使用する場合は,シングルクォーテーション「'」で囲んでください。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

●-n 接続識別子  〜〈1〜1024文字の文字列〉

Oracleに接続するための接続識別子を指定します。

接続識別子に空白を含む場合は,シングルクォーテーション「'」または引用符「"」で囲んでください。

接続識別子に引用符「"」を使用する場合は,シングルクォーテーション「'」で囲んでください。接続識別子にシングルクォーテーション「'」を使用する場合は,引用符「"」で囲んでください。

-nオプションを省略すると,デフォルトのデータベースと接続します。接続識別子の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

●-T

eedbqtbloコマンドの実行中にOracleのSQLトレース機能を使用します。

このオプションを使用するためには,-uオプションで指定したユーザにALTER SESSIONシステム権限が必要です。

-Tオプションを省略すると,Oracle初期化パラメタSQL_TRACEの値によってSQLトレース機能を使用するかどうかが決まります。

SQLトレース機能,Oracle初期化パラメタ,ALTER SESSIONシステム権限の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

●-r {nochk|chk}

-qオプションで指定したDBキューが使用する表を削除します。

nochk

DBキュー表を削除する前に,未読み出しメッセージの有無をチェックしません。

-qオプションで指定したDBキューの表を強制的に削除します。

chk

DBキュー表を削除する前に,未読み出しメッセージの有無をチェックします。

-qオプションで指定したDBキューに未読み出しメッセージがある場合は,表を削除しません。

-rオプションを指定した場合にnochkまたはchkの指定を省略すると,KFSB95601-Eメッセージを出力します。-rオプション自体の指定を省略した場合,DBキュー表を作成します。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB95600-E

メモリを確保できません。

標準エラー出力

KFSB95601-E

コマンドの形式が不正です。

標準エラー出力

KFSB95602-E

コマンドのオプションが不正です。

標準エラー出力

KFSB95603-E

コマンドのオプションの組み合わせが不正です。

標準エラー出力

KFSB95614-E

未読み出しメッセージがあるため,DBキュー表を削除できません。

標準エラー出力

KFSB95616-E

コマンド処理でエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFSB95625-I

ヘルプメッセージ

標準出力

KFSB95648-I

DBキュー表の作成または削除に成功しました。

標準出力

KFSB95649-W

DBキュー表を一部削除できませんでした。

標準エラー出力

注意事項