9.2.2 オプション
次の説明中に使用する$はシェルのプロンプト,cmdはコマンド名称です。
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オプションは半角マイナス記号「-」で始まる文字列で,フラグ引数を取らないか,または1個のフラグ引数を取ります。なお,オプションの指定順序は問いません。
オプションの記述形式を次に示します。
-オプションフラグ
または
-オプションフラグ フラグ引数
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フラグ引数を取らないオプションは,一つのマイナス記号のあとにまとめて指定できます。なお,フラグ引数を取らないオプションにフラグ引数を記述した場合,そのオプション以降の指定値はコマンド引数と認識されます。
- (例)
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次の二つは同じ意味です。
$ cmd -a -b -c
$ cmd -abc
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フラグ引数を必要とするオプションのフラグ引数は,省略できません。
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フラグ引数中に空白を含める場合で,シェルから入力するときには,前後を引用符「"」で囲まなければなりません。
- (例)
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1 2を引数に持つオプションfは,次のように入力します。
$ cmd -f "1 2"
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同じオプションを2回以上指定すると,最後に指定したものが有効になります。
- (例)
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$ cmd -a 1 -a 2
無効 有効
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オプションは,コマンド引数より前に指定しなければなりません。
- (例)
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オプション-aが,フラグ引数をとらない場合,次のように入力すると,fileと-bは,コマンド引数と見なされます。
$ cmd -a file -b
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二つのマイナス記号「--」は,オプションの終わりを示します。
- (例)
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次のように入力すると,-bはコマンド引数と見なされます。
$ cmd -a -- -b
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マイナス記号だけのオプションは,入力できません。
- (例)
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次のように入力すると,「-」はコマンド引数と見なされます。
$ cmd -