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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


9.2.2 オプション

次の説明中に使用する$はシェルのプロンプト,cmdはコマンド名称です。

  1. オプションは半角マイナス記号「-」で始まる文字列で,フラグ引数を取らないか,または1個のフラグ引数を取ります。なお,オプションの指定順序は問いません。

    オプションの記述形式を次に示します。

     -オプションフラグ

     または

     -オプションフラグ フラグ引数

    (凡例)

    オプションフラグ:1文字の英数字

             (英大文字と英小文字は区別されます)

    フラグ引数:オプションフラグに対する引数

  2. フラグ引数を取らないオプションは,一つのマイナス記号のあとにまとめて指定できます。なお,フラグ引数を取らないオプションにフラグ引数を記述した場合,そのオプション以降の指定値はコマンド引数と認識されます。

    (例)

    次の二つは同じ意味です。

    $ cmd -a -b -c

    $ cmd -abc

  3. フラグ引数を必要とするオプションのフラグ引数は,省略できません。

  4. フラグ引数中に空白を含める場合で,シェルから入力するときには,前後を引用符「"」で囲まなければなりません。

    (例)

    1 2を引数に持つオプションfは,次のように入力します。

    $ cmd -f "1 2"

  5. 同じオプションを2回以上指定すると,最後に指定したものが有効になります。

    (例)

    $ cmd -a 1 -a 2

       無効 有効

  6. オプションは,コマンド引数より前に指定しなければなりません。

    (例)

    オプション-aが,フラグ引数をとらない場合,次のように入力すると,fileと-bは,コマンド引数と見なされます。

    $ cmd -a file -b

  7. 二つのマイナス記号「--」は,オプションの終わりを示します。

    (例)

    次のように入力すると,-bはコマンド引数と見なされます。

    $ cmd -a -- -b

  8. マイナス記号だけのオプションは,入力できません。

    (例)

    次のように入力すると,「-」はコマンド引数と見なされます。

    $ cmd -