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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


6.1.2 TP1/EEの終了

TP1/EEは,TP1/Server BaseのシステムのSPPとして,TP1/EE単位に終了できます。

TP1/EEの終了方法には,次の二つがあります。

TP1/EEの終了モードには次の四つがあります。

各終了モードの処理を説明します。

〈この項の構成〉

(1) 正常終了

受信スレッドで新しいサービス要求の受け付けを禁止して,処理キュー上の受け付け済みのサービス要求をすべて処理したあとに終了します。

エラートランザクションは,終了処理が完了するまでに起動したものをすべて処理します。タイマトランザクションが登録中で引き出されていない状態の場合は,ERRTRN4が起動します。

eesvstopコマンドにオプションを指定しないで実行すると,TP1/EEは正常終了モードで終了します。この場合,プロセス終了監視トランザクションが起動されます。また,TP1/EEは,DBキューの未読み出しメッセージの監視,およびTP1/EEの終了監視をします。TP1/EEの終了監視では,すべての処理スレッドでトランザクションが起動していないことを監視します。

正常終了モードで終了した場合,次回のTP1/EEの開始モードは正常開始になります。

(2) 計画停止A

受信スレッドで新しいサービス要求の受け付けを禁止して,処理キュー上の受け付け済みのサービス要求をすべて処理したあとに終了します。

エラートランザクションは,終了処理が完了するまでに起動したものをすべて処理します。タイマトランザクションが登録中で引き出されていない状態の場合は,ERRTRN4が起動します。

eesvstopコマンドに-aオプションを指定して実行すると,TP1/EEは計画停止Aモードで終了します。この場合,プロセス終了監視トランザクションが起動され,TP1/EEの終了監視をします。TP1/EEの終了監視では,すべての処理スレッドでトランザクションが起動していないことを監視します。

計画停止Aモードで終了した場合,次回のTP1/EEの開始モードは再開始になります。

(3) 計画停止B

新しいサービス要求の受け付けを禁止して,実行中のサービス要求が完了したあとに終了します。処理キュー上の受け付け済みのサービス要求はすべて破棄します。

eesvstopコマンドに-bオプションを指定して実行すると,TP1/EEは計画停止Bモードで終了します。この場合,TP1/EEは,TP1/EEの終了監視をしません。

計画停止Bモードで終了した場合,次回のTP1/EEの開始モードは再開始になります。

(4) 強制停止

実行中のサービス要求の完了を待たないで終了します。処理キュー上の受け付け済みのサービス要求はすべて破棄します。

eesvstopコマンドに-fオプションを指定して実行すると,TP1/EEは強制停止モードで終了します。

強制停止モードで終了した場合,次回のTP1/EEの開始モードは再開始になります。