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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


3.10 ファイルディスクリプタの拡張(Linuxの場合)

TP1/EEがオープンできるファイルディスクリプタの上限値を拡張します。ファイルディスクリプタを拡張する場合は,次のオペランドを指定する必要があります。

上記オペランドは,「setrlimit_nofile >= max_descriptors」にする必要があります。

プロセス関連定義のdescriptors_expanse_useオペランドにYを指定した場合は,ファイルディスクリプタの上限値(max_descriptorsオペランド)を拡張することができます。ただし,次のような場合は,KFSB65305-Eメッセージを出力し,TP1/EEの起動に失敗します。

プロセス関連定義のdescriptors_expanse_useオペランドにYを指定した場合は,次のオペランドの最大値が拡張されるので,必要に応じてオペランド値を見直してください。ただし,プロセス関連定義のdescriptors_expanse_useオペランドにNを指定した場合に,次の表に示す上限値を超過した値を指定したときは,KFSB61817-Eメッセージを出力し,TP1/EEの起動に失敗します。

表3‒25 上限値が拡張されるオペランド一覧と上限値

項番

オペランド名

descriptors_expanse_use

オペランドがNの場合の上限値

descriptors_expanse_use

オペランドがYの場合の上限値

1

max_descriptors

1,024

32,767

2

fil_filesystem_no

800

4,096

3

socket_no

800

20,000

4

rpc_reply_con_max_cnt

800

20,000

5

rpc_reply_con_cnt

800

20,000

6

rpc_reply_proc_max_cnt

800

20,000

7

rap_max_client

800

20,000

8

rpc_tcpsend_con_max_cnt

800

20,000

9

rpc_tcpsend_con_cnt

800

20,000

10

rpc_tcpsend_proc_max_cnt

800

20,000

この機能を使用する場合は,UAP内,または関連PPでselect()関数を使用して,ファイルディスクリプタを参照するような個所は修正が必要になるときがあります。