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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


3.9.2 メモリプールを確保するタイミングとサイズ

COBOL用メモリ領域のメモリプールを確保するタイミングとサイズについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) プロセス単位にメモリプールを作成する場合

メモリプールは,TP1/EEのプロセス起動時にOSから初期プールを確保します。確保するプールのサイズは,メモリ関連定義のmemory_cobol_area_sizeオペランドの第一指定値に指定したサイズです。

オンライン中にプールが不足した場合,OSから追加でプールを確保します。追加確保するプールのサイズは,メモリ関連定義のmemory_cobol_area_sizeオペランドの第二指定値に指定したサイズ,または確保要求での要求サイズです。どちらのサイズで確保するかは,オペランドの指定値,要求サイズ,およびOSの空きメモリ容量によって決まります。

OSから割り当てられたメモリプールは,TP1/EEのプロセスが終了するまでOSには返還しません。

(2) 処理スレッド単位にメモリプールを作成する場合

メモリプールは,TP1/EEのプロセス起動時にOSから初期プールを確保します。確保するプールのサイズは,「メモリ関連定義のmemory_cobol_area_thd_sizeの第一指定値に指定したサイズ×処理スレッド数」です。

オンライン中にプールが不足した場合,OSから追加でプールを確保します。追加確保するプールのサイズは,メモリ関連定義のmemory_cobol_area_thd_sizeオペランドの第二指定値に指定したサイズ,または確保要求での要求サイズです。どちらのサイズで確保するかは,オペランドの指定値,要求サイズ,およびOSの空きメモリ容量によって決まります。

なお,プールを追加確保する場合は,プロセス単位で排他を掛けます。