Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


付録A.5 自動分散で使用するファイルおよびディレクトリ

自動分散で使用するファイルおよびディレクトリを次に示します。

表A‒9 自動分散で使用するファイルおよびディレクトリ

項目

名称

内容

入力ファイル

任意

指定方法

uGPS - ViewのGUI(自動分散定義)で指定します。

アクセス権限

グリッドジョブを実行するユーザが参照できる権限

出力ファイル

任意

指定方法

uGPS - ViewのGUI(自動分散定義)で指定します。

アクセス権限

出力ファイルを格納するディレクトリに対して,グリッドジョブを実行するユーザが更新できる権限

データマージの際にファイルが存在すると,グリッドジョブ後処理プログラムのSORT EEコマンド実行でエラーとなります。

分割ファイル格納ディレクトリ

任意

デフォルト:

  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    /var/opt/ugpsm/divdata

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    %ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\ugpsm\divdata

指定方法

設定ファイル(ugpsm.conf)のDISTRIBUTE_DIRパラメータ

アクセス権限
  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    所有者:root

    権限:1777

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    所有者:Administrators

    権限:Everyoneにフルコントロール許可

指定したディレクトリが存在しない状態で自動分散機能を使用した場合,ジョブ実行時にエラーとなります。

ファイル分割用一時ファイル格納ディレクトリ

任意

デフォルト:

  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    /var/opt/ugpsm/tmp

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    %ALLUSERSPROFILE%\HITACHI\ugpsm\tmp

指定方法

設定ファイル(ugpsm.conf)のSORT_TMPDIRパラメータ

アクセス権限
  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    所有者:root

    権限:1777

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    所有者:Administrators

    権限:Everyoneにフルコントロール許可

指定したディレクトリが存在しない状態で自動分散機能を使用した場合,ジョブ実行時にエラーとなります。

分割ファイル格納ディレクトリ(グリッドプロパティ識別子単位)

  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    分割ファイル格納ディレクトリ/グリッドプロパティ識別子

    ./IN :入力ファイル用

    ./OUT:出力ファイル用

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    分割ファイル格納ディレクトリ\\グリッドプロパティ識別子

    .\\IN :入力ファイル用

    .\\OUT:出力ファイル用

指定方法

名称は固定です。

アクセス権限
  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    所有者:グリッドジョブ実行ユーザ

    権限:0770

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    所有者:Administrators

    権限:Everyoneにフルコントロール許可

分割ファイル格納ディレクトリ作成コマンドを実行すると作成されます。自動分散機能を適用した場合,グリッドジョブ前処理プログラムのスクリプトでこのコマンドを実行して作成します。グリッドジョブ前処理プログラムのスクリプトで各種コマンドがエラー終了した場合は,分割ファイル格納ディレクトリ削除コマンドを実行して,作成したディレクトリを必ず削除してください。

また,グリッドジョブ後処理プログラムのスクリプトでマージ処理を設定した場合は,SORT EEコマンドが正常終了したときに削除コマンドで削除します。マージ処理を設定していない場合は,無条件で削除コマンドを実行し,不当に分割ファイルが残らないようにしてください。

なお,スクリプトをカスタマイズして削除コマンドを実行しないようにしたり,グリッドジョブ後処理プログラムまで正常に実行完了しなかったりした場合は,このディレクトリが残ります。そのため,定期的に分割ファイル格納ディレクトリの削除コマンドを実行してディレクトリを削除する運用としてください。

グリッドジョブ前処理プログラム(自動分散用スクリプト)

  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    /opt/hitachi/ugpsm/bin/gpautogs.ash

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\\bin\\gpautogs.ash

指定方法

名称は固定です。

アクセス権限
  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    所有者:root

    権限:555

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    所有者:Administrators

    権限:親フォルダの属性を継承

自動分散機能を適用した場合に,グリッドジョブ前処理プログラムとしてJP1/ASのコマンド(adshexec)の引数で指定するジョブ定義スクリプトです。uGPS - ViewのGUI(自動分散定義の分散定義詳細)で設定された内容を${UGPSM_DIVUAP}環境変数で受け取って処理します。

スクリプトファイル(自動分散用スクリプトファイル)

  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    /opt/hitachi/ugpsm/bin/gpautogj.ash

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\\bin\\gpautogj.ash

指定方法

名称は固定です。

アクセス権限
  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    所有者:root

    権限:555

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    所有者:Administrators

    権限:親フォルダの属性を継承

自動分散機能を適用した場合に,グリッドジョブ前処理プログラムとしてJP1/ASのコマンド(adshexec)の引数で指定するジョブ定義スクリプトです。uGPS - Viewの[自動分散定義]ダイアログボックスで指定したプログラム実行ファイルに設定された内容を${UGPSM_AUTOUAP}環境変数で受け取って処理します。

グリッドジョブ後処理プログラム(自動分散用スクリプト)

  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    /opt/hitachi/ugpsm/bin/gpautoge.ash

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\\bin\\gpautoge.ash

指定方法

名称は固定です。

アクセス権限
  • uGPS - ManagerがLinuxまたはAIX環境の場合

    所有者:root

    権限:555

  • uGPS - ManagerがWindows環境の場合

    所有者:Administrators

    権限:親フォルダの属性を継承

自動分散機能を適用した場合に,グリッドジョブ後処理プログラムとしてJP1/ASのコマンド(adshexec)の引数で指定するジョブ定義スクリプトです。uGPS - Viewの[自動分散定義]ダイアログボックスで設定された内容を${UGPSM_MRGUAP}環境変数で受け取って処理します。

一時エラーファイル(SORT_TMPDIRパラメータ指定値/グリッドプロパティ識別子_1およびSORT_TMPDIRパラメータ指定値/グリッドプロパティ識別子_2)

任意

指定方法

設定ファイル(ugpsm.conf)のSORT_TMPDIRパラメータ

アクセス権限

所有者:グリッドジョブの実行ユーザ

権限:0660

自動分散機能を適用した場合に,デフォルトのスクリプトで出力する一時エラーファイルです。

グリッドプロパティ識別子_1のファイルはadshexecコマンドの標準エラー出力を出力します。グリッドプロパティ識別子_2のファイルはジョブ定義スクリプトで実行する各種コマンドの標準エラー出力を出力します。両方ともエラー終了時には削除されないで残るため,必ず削除を実行する運用としてください。