Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


9.5.6 Multiple jobクライアントの終了コード

〈この項の構成〉

(1) Multiple jobクライアントの終了コード

Multiple jobクライアントの終了コードを次の表に示します。

表9‒14 Multiple jobクライアントの終了コード

コード

コードの説明

メッセージ

-1

ジョブが打ち切られました。

KAKJ0602-I

0〜255※1

Multiple jobクライアントが正常終了しました。

KAKJ0600-I

120※2

例外検知キーワードファイルに記述されたキーワードを検知しました。

KAKJ0603-I

130

コマンドから実行したMultiple jobクライアントに対し,2回の強制終了を行いました(SIGTERMシグナルやSIGINTシグナルを送信しました)。

KAKJ0002-I※3

137,143,240

  • gpjobmjコマンドのパラメータ不正を検出しました。

  • mj.conf設定ファイルの解析処理でフォーマット不正を検出しました。(/opt/hitachi/ugpsm/conf/mj.conf)例外検知キーワードファイルの解析処理でフォーマット不正を検出しました。

KAKJ0601-E

245

  • Multiple jobクライアントでシステムコールエラーを検出しました。

  • Multiple jobクライアントでメモリ不足が発生しました。

KAKJ0601-E

246

Multiple jobクライアントでプログラム論理エラーが発生しました。

KAKJ0601-E

注※1 KAKJ0600-Iメッセージが出力された場合は,この終了コードはHadoopジョブの終了コードであることを意味します。

注※2 ジョブネットの続行または停止をユーザが判断する終了コードは,120〜127で定義します。

注※3 メッセージが表示されないことがあります。詳細については,「(3) Multiple jobクライアントが強制終了した場合の終了コード」を参照してください。

(2) JP1/AJS3からカスタムジョブとして起動した場合の終了コード

JP1/AJS3からカスタムジョブとして起動した場合,JP1/AJS3から返されるMultiple jobの終了コードの確認先は次のとおりです。

(3) Multiple jobクライアントが強制終了した場合の終了コード

Multiple jobクライアントが強制終了した場合,どのように強制終了したかによって終了コードが異なります。

JP1/AJS3 - ViewからMultiple jobクライアントに対して2回,強制終了した場合

JP1/AJS3 - Viewの[モニタ詳細−[アイコン名]]ダイアログボックスに表示される終了コードは-1となります。ただし,[実行結果詳細]ダイアログボックスに終了コード(KAKJM0002-Iメッセージ)が表示されない場合や,表示されていても-1とならない場合があります。

コマンドから実行したMultiple jobクライアントに対し2回,強制終了した(SIGTERMシグナルまたはSIGINTシグナルを送信した)場合

終了コード(KAKJM0002-Iメッセージ)が表示されないことがあります。この場合の戻り値は,137,143,または130です。

GUIの操作や打ち切り時間の到達によってMultiple jobクライアントが強制終了した場合

GUIの操作からMultiple jobクライアントを強制終了したあとや,[詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスまたは[詳細定義−[Custom Job]]ダイアログボックスで定義した打ち切り時間に到達したことでMultiple jobクライアントが強制終了されたあとの終了コードを次に示します。

表9‒15 GUIの操作や打ち切り時間の到達によってMultiple jobクライアントが強制終了した場合の終了コード

強制終了を行ったタイミング

JP1/AJS3 - Viewの[モニタ詳細]

[実行結果詳細]のMultiple jobクライアントの終了コード

[実行結果詳細]のHadoopジョブの終了コード

トラブル処理の対処法

Hadoopジョブ実行開始前に強制終了した

-1

-1

Hadoopジョブは実行されていません。Multiple jobクライアントを再実行します。

Hadoopジョブ実行中に強制終了した

-1

-1

任意(実行結果の終了コードが表示される)

Hadoopジョブが操作するファイルなどを実行する前の状態に戻したあと,Multiple jobクライアントを再実行します。

Hadoopジョブ実行中に強制終了したが,Hadoopが期限内に終了しなかった

-1

-1

"-"(終了コードに"-"が表示される)

Hadoopジョブが実行中の場合,終了を待って「Hadoopジョブ実行中に強制終了した」に示す対処をします。

Hadoopジョブの実行を完了した後に強制終了された

-1

任意(実行結果の終了コードが表示される)

任意(実行結果の終了コードが表示される)

Hadoopジョブは完了しています。

2度強制終了を行った

-1

Hadoopジョブが実行中の場合,終了を待って「Hadoopジョブ実行中に強制終了した」に示す対処をします。

Hadoopジョブが実行中でない場合,Multiple job内部で動作不正となっているおそれがあります。出力されたメッセージをもとに原因を調査してください。

(凡例)−:実行中のため終了コードが設定されていません。

注※ 強制終了前にジョブの実行が完了しているため,終了コードは実行結果の終了コードとなります。