Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


9.5.1 サブジョブの実行状態と終了状態

サブジョブの実行状態および終了状態を次の表に示します。

表9‒9 サブジョブの実行状態および終了状態

実行/終了状態

状態の説明

実行待ち(READY)

サブジョブは,実行待ちの状態です。

実行中(RUNNING)

サブジョブは,実行状態です。

正常(NORMAL)

サブジョブは,正常終了しました。先行するサブジョブもすべて正常終了しています。

正常終了とは,終了コードが「警告しきい値」以下の値で終了したものを示します。

警告(WARNING)

サブジョブは,警告終了しました。または,同一サブジョブ識別子の先行サブジョブの中に警告終了したものがあります。

警告終了とは,終了コードが「警告しきい値」を超えた値から「異常しきい値」以下で終了したものを示します。

今回実行したサブジョブが正常終了したかどうかは,終了コードで判断できます。先行するサブジョブが警告終了した場合,後続するサブジョブは正常終了してもWARNING状態となります。

異常(ERROR)

サブジョブは,異常終了しました。または,同一サブジョブ識別子の先行サブジョブの中に異常終了したものがあります。

異常終了とは,終了コードが「異常しきい値」を超えた値で終了したものを示します。

Windowsの場合,次のものも異常終了として扱います。

  • BJEXを使用しているとき

    終了コードが-1以下,1,2,または3で終了したもの

  • JP1/ASを使用しているとき

    終了コードが-1以下で終了したもの

今回実行したサブジョブが異常終了した場合,終了コードに値が設定されています。先行サブジョブが異常終了した場合は,今回のジョブは実行されていません。この場合,今回の終了コードは「-」となります。

不明(UNKNOWN)

グリッドジョブ管理ホストやグリッドプロパティ管理ホストで障害が発生したため,gpjmrcvまたはgpdmrcvコマンドを実行しましたが,サブジョブが実行されたかどうかを判断できません。

サブジョブがUNKNOWN状態となった場合は,後続サブジョブは実行されないでNOEXEC状態となります。

この場合,終了コードは「-」となります。

キャンセル(CANCEL)

サブジョブは,実行中または実行前に強制終了されました。

実行中に強制終了された場合および実行前に強制終了された場合の終了コードは,それぞれ次のとおりとなります。

  • 実行中に強制終了された場合

    LinuxまたはAIX:143または137

    Windows:BJEXを使用したときは10090,JP1/ASを使用したときは137

  • 実行前に強制終了された場合

    「-」

グリッドジョブは異常終了し,終了コードは-1となります。

未実行(NOEXEC)

ノード障害や通信障害などによって,サブジョブが実行されていないかまたはサブジョブ実行中にノードマネージャで障害が発生したため,サブジョブの実行終了を判断できていません。サブジョブがNOEXEC状態となった場合は,後続サブジョブもNOEXEC状態となります。この場合,今回の終了コードは「-」となります。

スキップ(SKIP)

同一サブジョブ識別子の先行サブジョブ中に異常終了または強制終了したものがあります。

今回のサブジョブは実行されていません。この場合,今回の終了コードは「-」となります。

保留(HOLD)

サブジョブは,保留状態です。

保留状態とは,グリッド実行ジョブ定義時に保留することを設定したサブジョブのうち,実行されていないサブジョブの状態のことです。

この場合,今回の終了コードは「-」となります。

保留スキップ(SKIP_H)

同一サブジョブIDの先行サブジョブの中に,実行を保留したものがあります。

今回のサブジョブは実行されていません。

この場合,今回の終了コードは「-」となります。

サブジョブの実行状態の遷移を次の図に示します。

図9‒1 サブジョブの実行状態の遷移

[図データ]