gpdmrcv（データマネージャ回復コマンド）

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形式

gpdmrcv [ -w ] [-i グリッドジョブ識別子]

データマネージャに障害が発生した場合に，対象のグリッドプロパティ管理ホスト上でこのコマンドを実行することで，ジョブマネージャやノードマネージャのステータスファイルで管理しているグリッドジョブの情報をデータマネージャに登録します。

グリッドジョブ実行中にデータマネージャが異常終了した場合に，データマネージャが管理するグリッドプロパティ情報が不当になることがあります。このような場合，データマネージャを再起動した直後にこのコマンドを実行することで，グリッドプロパティ情報を正常な状態に回復できます。

回復対象のグリッドプロパティ情報は，コマンド実行時にデータマネージャが管理するグリッドジョブが実行中の状態であり，かつそのグリッドジョブがジョブマネージャで実行されていない場合です。

戻り値	内容	出力メッセージ
0^※	正常終了	KAKJ1709-I	グリッドジョブ情報の回復に成功しました。
0^※	正常終了	KAKJ1570-I	グリッドジョブが実行中です。
1〜31	内部エラー	KAKJ1901-E	システムコールエラーが発生しました。
		KAKJ1902-E	メモリ不足が発生しました。
		KAKJ1903-E	プログラム論理エラーが発生しました。
32〜47	パラメータエラー	KAKJ1700-E	オプションの指定に誤りがあります。
48〜	その他のエラー	KAKJ1701-E	指定した条件に該当するデータは存在しません。
		KAKJ1703-E	グリッドプロパティ管理ホストから取得したデータが壊れています。
		KAKJ1704-E	グリッドプロパティ管理ホストでエラーが発生しました。
		KAKJ1706-E	グリッドジョブ管理ホストでエラーが発生しました。
		KAKJ1708-E	グリッドジョブ管理ホストから取得したデータが壊れています。
		KAKJ1915-E	一時ファイルの処理でエラーが発生しました。
		KAKJ1918-E	RPCでエラーが発生しました。

注※　回復するグリッドジョブがない場合は，メッセージは出力されません。

このコマンドは，ジョブマネージャが管理するステータスファイルで実行中のサブジョブがあれば，ノードマネージャと通信し，サブジョブ情報も更新します。このコマンド実行時に，未実行のサブジョブはNOEXEC状態となります。また，サブジョブが実行中の場合や，対象となるノードマネージャが未起動であるなど，通信に失敗した場合は，wオプションの指定有無によって，対象のサブジョブの状態が異なります。
- wオプションを指定しない場合：
  
  対象のサブジョブはUNKNOWN状態となります。
- wオプションを指定した場合：
  
  対象のサブジョブはRUNNING状態となります。
グリッド開始ジョブまたはグリッド終了ジョブ実行中にジョブマネージャに障害が発生した場合にこのコマンドをwオプション指定ありで実行すると，グリッドジョブ前処理プログラムまたはグリッドジョブ後処理プログラム（UAP）が終了している場合もKAKJ1570-Iが出力されることがあります。この場合，psコマンドなどのOSのコマンドでUAPの存在有無および実行状況を確認し，対処後にこのコマンドをwオプション指定なしで実行してください。