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uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


6.8.1 グリッドジョブの実行結果を表示する方法

グリッドクライアント実行ホストからJP1/AJS3の標準エラー出力ファイルに渡されるグリッドジョブの実行結果を表示する方法と表示項目の意味を示します。

〈この項の構成〉

(1) 操作方法

  1. [JP1/AJS3 - View]ウィンドウ(メイン画面)の機能メニューで[ステータス監視]を選択する。

  2. リストエリアで,ジョブネットを選択する。

  3. [表示]−[ジョブネットモニタ]−[結果]を選択する。

    [ジョブネットモニタ]ウィンドウが表示されます。

  4. マップエリアに表示されているグリッドジョブのアイコンを選択する。

  5. [表示]−[詳細情報]を選択する。

    [モニタ詳細−[アイコン名]]ダイアログボックスが表示されます。

  6. [詳細]ボタンをクリックする。

    [実行結果詳細]ダイアログボックスに,グリッドジョブの実行結果が表示されます。

(2) 表示例と表示項目

グリッドジョブの実行結果の表示例と各項目の意味を示します。図中の番号と,表の項番は対応しています。

図6‒2 グリッド開始ジョブの実行結果の表示例

[図データ]

図6‒3 グリッド実行ジョブの実行結果の表示例

[図データ]

図6‒4 グリッド終了ジョブの実行結果の表示例

[図データ]

図6‒5 単体グリッドジョブの実行結果の表示例

[図データ]

図6‒6 自動分散を適用した単体グリッドジョブの実行結果の表示例(1/2)

[図データ]

図6‒7 自動分散を適用した単体グリッドジョブの実行結果の表示例(2/2)

[図データ]

表6‒1 グリッドジョブの実行結果の各項目の意味

項番

表示項目

意味

1

[Information]

グリッドジョブに関する情報です。

2

Propid

グリッドジョブネットを構成するグリッドプロパティを特定するための識別子(グリッドプロパティ識別子)です。

エラーの発生時には表示されないことがあります。

3

Jobid

グリッドジョブを特定するための識別子(グリッドジョブ識別子)です。

エラーの発生時には表示されないことがあります。

4

Grid start Jobid

単体グリッドジョブの内部で実行される,グリッド開始ジョブを特定するための識別子(グリッドジョブ識別子)です。

エラーの発生時には表示されないことがあります。

5

Grid job Jobid

単体グリッドジョブの内部で実行される,グリッド実行ジョブを特定するための識別子(グリッドジョブ識別子)です。

エラーの発生時には表示されないことがあります。

6

Grid end Jobid

単体グリッドジョブの内部で実行される,グリッド終了ジョブを特定するための識別子(グリッドジョブ識別子)です。

エラーの発生時には表示されないことがあります。

7

Date

ジョブログの出力時の日付です。yyyy/mm/dd形式で表示されます。

8

HostName

グリッドジョブ管理ホスト名です。

9

[Job Definition Information]

グリッドジョブの定義に関する情報です。

10

Grid PropName

グリッドプロパティ名です。

11

Grid JobName

グリッドジョブ名です。

  • グリッド開始ジョブの場合:(GRIDSTART)

  • グリッド実行ジョブの場合:グリッドジョブ名

  • グリッド終了ジョブの場合:(GRIDEND)

12

Data Place FileNameまたはGS Script FileName

データ配置情報ファイル名またはスクリプトファイル名です。

  • 単体グリッドジョブの定義でデータ配置情報ファイルを設定した場合:Data Place FileName

  • 単体グリッドジョブの定義でグリッドジョブ前処理プログラムを設定した場合:GS Script FileName

13

GJ Script FileName

単体グリッドジョブの内部で実行されるグリッド実行ジョブの,分割後のデータを処理する実行ノード上のスクリプトファイル名です。

14

GE Script FileName

単体グリッドジョブの内部で実行されるグリッド終了ジョブの,グリッドジョブ後処理プログラムのスクリプトファイル名です。

15

Pre Grid JobName

先行グリッドジョブ名です。

16

Script FileName

スクリプトファイル名です。

  • グリッド開始ジョブの場合:グリッドジョブ前処理プログラムのスクリプトファイル名

  • グリッド実行ジョブの場合:分割後のデータを処理する実行ノード上のスクリプトファイル名

  • グリッド終了ジョブの場合:グリッドジョブ後処理プログラムのスクリプトファイル名

17

Data Division Count

データ分割数です。

18

Generation Count

削除した世代数です。

19

Formatid

データ配置情報のフォーマット識別子です。

20

[Data Division Information]

自動分散定義に関する情報です。

21

Input FileName

入力ファイル名です。

22

Division Count

分割数です。

23

Execution Node

実行ノードです。定義を省略した場合は表示されません。

24

Execution FileName

プログラム実行ファイルです。

25

Output Form

出力データのマージ有無です。

マージありを指定した場合,「merge」が表示されます。マージなしを指定した場合,「not merge」が表示されます。

26

Output FileName

出力ファイル名です。定義を省略した場合は表示されません。

27

[SubJob Information]

サブジョブに関する情報です。

28

SubJob Total

実行したサブジョブ数です。

29

NORMAL

正常終了したサブジョブ数です。

30

WARNING

警告終了したサブジョブ数です。

31

ERROR

異常終了したサブジョブ数です。

32

SKIP

スキップしたサブジョブ数です。

33

NOEXEC

未実行のサブジョブ数です。

34

CANCEL

キャンセルされたサブジョブ数です。

35

UNKNOWN

不明状態のサブジョブ数です。

36

HOLD

保留したサブジョブ数です。

37

SKIP_H

保留スキップしたサブジョブ数です。

38

[SubJob Statistics Information]

サブジョブの稼働に関する情報です。

スキップまたは未実行のサブジョブは除外した値が表示されます。

  • AVERAGE:サブジョブ全体のC-TIMEおよびE-TIMEの平均値(秒)

  • MAX:サブジョブ全体のC-TIMEおよびE-TIMEの最大値(秒)

  • SUM:サブジョブ全体のC-TIMEおよびE-TIMEの合計値(秒)

39

[SubJob Detailed Information]

サブジョブの実行結果の詳細です。

40

DATA_ID

サブジョブに対応するデータ識別子です。

41

STATUS

サブジョブの状態が次の値で表示されます。

  • NORMAL:正常終了

  • WARNING:警告終了

  • ERROR:異常終了

  • SKIP:スキップ

  • NOEXEC:未実行

  • READY:実行待ち

  • RUNNING:実行中

  • CANCEL:キャンセル

  • UNKNOWN:不明

  • HOLD:保留

  • SKIP_H:保留スキップ

42

RTNC

サブジョブの終了コードです。

スキップ,未実行,または実行前にキャンセルされたサブジョブの場合は,「-」が表示されます。

43

STARTTIME

サブジョブの開始時刻です。hh:mm:ss形式で表示されます。

スキップ,未実行,または実行前にキャンセルされたサブジョブの場合は,「--:--:--」が表示されます。

44

ENDTIME

サブジョブの終了時刻です。hh:mm:ss形式で表示されます。

スキップ,未実行,または実行前にキャンセルされたサブジョブの場合は,「--:--:--」が表示されます。

45

ETIME(sec)

サブジョブのE-TIME(秒)です。

スキップ,未実行,または実行前にキャンセルされたサブジョブの場合は,「-」が表示されます。

46

CTIME(sec)

サブジョブのC-TIME(秒)です。

スキップ,未実行,または実行前にキャンセルされたサブジョブの場合は,「-」が表示されます。

47

SUBJOB_ID

サブジョブを特定するための識別子(サブジョブ識別子)です。

48

NODE_NAME

サブジョブを実行する実行ノード名です。

スキップ,未実行,または実行前にキャンセルされたサブジョブの場合は,「-」が表示されます。

49

[GS Detail Information]

分割処理詳細定義の内容です。

50

[GE Detail Information]

マージ処理詳細定義の内容です。

51

[Data Place Information]

データ配置情報です。

グリッド開始ジョブおよび単体グリッドジョブが異常終了した場合に表示されます。

データ配置情報が取得できなかった場合は,項目名だけが表示されます。

左側には行番号(0001からの通し番号)が付加されます。

データ配置情報は次の範囲で表示されます。

  • 全体が2MB以内の場合:先頭から最大9999行目まで

  • 全体が2MBを超える場合:不正を検出した行を中心に前後10行

  • 不正を検出した行を含む前後10行が2MBを超える場合:不正を検出した行を中心に2MBを超えない行まで