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uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


5.4.4 グリッドジョブの強制終了

実行中のグリッドジョブを強制終了できます。

グリッドジョブの強制終了は,gpjobcancelコマンドまたはGUIで実行します。コマンドで操作する場合は,「8. コマンド」の「gpjobcancel(グリッドジョブおよびサブジョブキャンセルコマンド)」を参照してください。また,GUIでの操作については,「6.6 グリッドジョブを強制終了する方法」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) グリッドジョブを強制終了した場合の終了コード

グリッドジョブを強制終了したタイミングによって,JP1/AJS3 - Viewの[モニタ詳細−[アイコン名]]ダイアログボックスに表示される終了コード,[実行結果詳細]ダイアログボックスに表示される終了コード,およびgpjoblsコマンドのグリッドジョブの一覧に表示される終了コードが異なることがあります。

uGPS - Viewの[サブジョブ一覧表示]ウィンドウに表示される終了コードは,gpjoblsコマンドで表示される終了コードと同じですので,読み替えてください。

また,GUIから同じグリッドジョブに対し強制終了を2度行った場合は,次のようになります。

(a) GUIの操作や打ち切り時間の到達によってグリッドジョブが強制終了した場合

GUIの操作からグリッドジョブを強制終了した場合や,カスタムジョブで定義した打ち切り時間の到達によって,グリッドジョブが強制終了された場合の終了コードを次の表に示します。

表5‒6 GUIの操作や打ち切り時間の到達によってグリッドジョブが強制終了した場合の終了コード

項番

強制終了を行ったタイミング

[モニタ詳細]の終了コード

[実行結果詳細]のメッセージの終了コード

gpjoblsコマンドの表示内容のRTNC

対処の方法

1

ジョブマネージャへ通信する前に強制終了された場合

-1

-1

表示されません※1

グリッドジョブ前処理プログラム,サブジョブのスクリプト,グリッドジョブ後処理プログラムは実行されていません。グリッドジョブを再実行してください。

2

ジョブマネージャへ通信したあと,グリッドジョブ前処理プログラム,すべてのサブジョブのスクリプト,グリッドジョブ後処理プログラムの実行が完了する前に強制終了された場合

-1

-1

-1

  • グリッドジョブ前処理プログラム

    グリッドジョブ前処理プログラムが操作するファイルなどをグリッド開始ジョブを実行する前の状態に戻したあとに,グリッド開始ジョブを再実行してください。

  • サブジョブのスクリプト

    サブジョブ一覧から強制終了されたサブジョブの再実行設定を登録し,対象のサブジョブが操作するファイルなどを実行前の状態に戻したあとに,グリッドジョブを再実行してください。

  • グリッドジョブ後処理プログラム

    グリッドジョブ後処理プログラムが操作するファイルなどをグリッド終了ジョブを実行する前の状態に戻したあとに,グリッド終了ジョブを再実行してください。

3

グリッドジョブ前処理プログラム,すべてのサブジョブのスクリプト,およびグリッドジョブ後処理プログラムの実行が完了してから,クライアントが実行結果を出力するまでの間に強制終了された場合

-1

-1

任意※2

グリッドジョブの実行は完了しています。実行結果の終了コードを確認し,次のどちらかの対処を行ってください。

  • 正常終了している場合

    次のグリッドジョブから再実行してください。

  • 異常終了している場合

    原因を取り除いたあと,項番2の対処を行ってください。

4

グリッドクライアントが実行結果を出力したあとに強制終了された場合

-1

任意※2

任意※2

グリッドジョブの実行は完了しています。実行結果の終了コードを確認し,次のどちらかの対処を行ってください。

  • 正常終了している場合

    次のグリッドジョブから再実行してください。

  • 異常終了している場合

    原因を取り除いたあと,項番2の対処を行ってください。

5

グリッドジョブ実行中に強制終了を2度行った場合

-1

グリッドジョブ前処理プログラム,サブジョブのスクリプト,グリッドジョブ後処理プログラムが実行中の場合は,終了を待ってから項番2の対処を行ってください。

グリッドジョブ前処理プログラム,サブジョブのスクリプト,グリッドジョブ後処理プログラムが実行中でない場合,uGPS - Manager内部で動作不正となっているおそれがあります。出力されたエラーメッセージを基に原因を調査してください。

(凡例)−:実行中のため終了コードが設定されていない。

注※1 グリッドジョブとしてデータマネージャに登録される前に終了しているため,グリッドジョブの情報自体が表示されません。

注※2 強制終了前にジョブの実行が完了しているため,終了コードは実行結果の終了コードとなります。

(b) gpjobcancelコマンドの実行によってグリッドジョブが強制終了した場合

gpjobcancelコマンドを実行した場合のグリッドジョブの終了コードを次の表に示します。

表5‒7 gpjobcancelコマンドの実行によってグリッドジョブが強制終了した場合の終了コード

強制終了を行ったタイミング

[モニタ詳細]の終了コード

[実行結果詳細]のメッセージの終了コード

gpjoblsコマンドの表示内容のRTNC

ジョブマネージャへ通信する前に強制終了された場合※1

任意

任意

任意

ジョブマネージャへ通信したあと,グリッドジョブ前処理プログラム,すべてのサブジョブのスクリプト,グリッドジョブ後処理プログラムの実行が完了する前に強制終了された場合

-1

-1

-1

グリッドジョブ前処理プログラム,すべてのサブジョブのスクリプト,グリッドジョブ後処理プログラムの実行が完了してからクライアントが実行結果を出力するまでの間に強制終了された場合※2

任意

任意

任意

グリッドクライアントが実行結果を出力したあとに強制終了された場合※2

任意

任意

任意

注※1 グリッドジョブとしてデータマネージャに登録される前に強制終了されているため,gpjobcancelコマンドが失敗します。

注※2 gpjobcancelコマンドで,実行が完了したグリッドジョブを強制終了することはできません。