Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


4.5.4 TP1/Server Baseのインストール

TP1/Server Baseをインストールします。

インストールが完了するとOpenTP1のコマンドを実行するために必要な次のシステム環境変数が設定されます。

システム環境変数

内容

DCDIR

OpenTP1ディレクトリのパスが設定されます。環境変数の削除や値の変更はしないでください。

DCCONFPATH

OpenTP1定義ファイルを格納するディレクトリのパスが設定されます。環境変数の削除や値の変更はしないでください。

PATH

次のパスが追加されます。追加されたパスの削除や値の変更はしないでください。

  • 「%DCDIR%\bin」

〈この項の構成〉

(1) 新規インストール

TP1/Server Baseを新規インストールする手順を次に示します。

  1. 管理者権限を持つユーザでログインする。

  2. コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動して,次のコマンドを実行する。

    msiexec /i <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\TP1SB\TP1Base.msi

    単にコマンドプロンプトを起動してコマンド実行することや,ファイルエクスプローラから直接MSIファイルを起動して実行することはできません。

  3. インストーラの指示に従って必要な情報を指定し,インストールする。

    • ユーザ情報:ユーザ名などを指定します。

    • インストール先ディレクトリ:このディレクトリがOpenTP1ディレクトリ(%DCDIR%)となります。インストール先ディレクトリに指定する文字列は,英数字,アンダースコア(_),ディレクトリ区切り文字(\),ドライブ区切り文字(:)だけにしてください。また,インストール先ディレクトリには,空白や2バイトコードなどを含んだディレクトリ名称を指定しないでください。インストール先として選択するパスの長さは35文字以内にしてください。

    • リソースマネージャの登録:[リソースマネージャの登録を自動的に行わない]を選択してください。

  4. インストールが完了したら,OSを再起動する。

(2) バージョンアップによるインストール

uGPS - Managerのバージョンアップに伴って,TP1/Server Baseのバージョンアップによるインストールをする場合,アンインストールを実施してからアップグレードします。新規インストールと同じ手順でインストールしてください。

(3) インストール時の注意事項

(4) インストール後のパッチ実行

TP1/Server Baseをインストールした後,パッチを実行する必要があります。手順を次に示します。なお,[日立自己展開プログラム]ダイアログボックス表示後の操作がWindows Server 2019だけ異なります。

<Windows Server 2019以外の場合>

  1. 管理者権限を持つユーザでログインする。

  2. コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動して,次のコマンドを実行する。

    <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\TP1SB_PATCH\PACK_ARC.exe

    単にコマンドプロンプトを起動してコマンド実行することや,ファイルエクスプローラから直接exeファイルを起動して実行することはできません。

    [日立自己展開プログラム]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 表示された注意事項を確認して[インストール実行]ボタンを押す。

  4. 続いて表示されるダイアログボックスで[実行]ボタンを押す。

    アップデートが実行されます。

  5. アップデートが完了したら,OSを再起動する。

<Windows Server 2019の場合>

  1. 管理者権限を持つユーザでログインする。

  2. コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動して,次のコマンドを実行する。

    <uGPS - Managerのインストール先ディレクトリ>\TP1SB_PATCH\PACK_ARC.exe

    単にコマンドプロンプトを起動してコマンド実行することや,ファイルエクスプローラから直接exeファイルを起動して実行することはできません。

    [日立自己展開プログラム]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 表示された注意事項を確認して[展開]ボタンを押す。

  4. 続いて表示されるダイアログボックスに従い,任意のディレクトリフォルダにPACK_ARC.exeファイルの内容を解凍する。

  5. 解凍された「setup.exe」ファイルに対してコマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動して,次のコマンドを実施し,アップデートを実行する。

    cd <修正パッチ格納ディレクトリ>
    cmd /c "setup.exe /s"
  6. 次のコマンドを実施し,結果を確認する。

    echo %ERRORLEVEL%

    echoコマンドの戻り値を次の表に示します。

    戻り値

    意味

    対処方法

    0

    パッチ適用成功またはアップデートは不要です。

    159

    パッチ適用対象バージョンがインストールされていません。

    パッチ適用対象バージョンがインストールされていることを確認して再実行してください。

    (凡例)−:該当しません。

  7. アップデートが完了したら,OSを再起動する。

(5) パッチ実行時の注意事項