Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


4.2.1 ホスト名とポート番号の割り当て

バッチジョブ分散実行システムを構成する各ホスト間で通信するためには,システムを使用するすべてのホストのホスト名一覧が必要です。Linux環境またはAIX環境の場合,このホスト名は,定義ファイル作成の際に,gpdefgenコマンドの-hオプションで指定します。Windows環境の場合,このホスト名は,環境構築の際に[セットアップ]ダイアログボックスの[パラメータ一覧]で指定します。また,自ホストを含む各ホストで,hostsファイル(Linux・AIXでは/etc/hostsファイル)やDNSなどでホスト名とIPアドレスとのマッピングおよび通信ができる必要があります。ホスト名は,環境構築の前に設定してください。なお,各ホスト間の通信には,通信先ホスト名から取得したホスト名を使用するため,IPアドレスとマッピングする各ホストのホスト名はバッチジョブ分散実行システムを構成するすべてのホストで同じ名称としてください。

さらに,バッチジョブ分散実行システムで使用するすべてのホストに対して,次の表に示すポート番号を割り当てる必要があります。ネームサービスおよびスケジュールサービスのポート番号は,バッチジョブ分散実行システムで使用するすべてのホストにそれぞれ同じポート番号を割り当てます。これらのポート番号には,ほかのプログラムで使用するポート番号と重複しない番号を指定してください。

表4‒1 バッチジョブ分散実行システムで使用するポート番号

ポート番号の種類

内容

対象となるホスト

指定場所

ネームサービスのポート番号

システムサーバの1つのネームサービスで使用するポート番号

すべてのホスト

  • LinuxまたはAIXの場合

    gpdefgenコマンドの-nオプション

  • システム共通定義のname_portオペランド

  • 設定ファイルのNAME_PORTオペランド

スケジュールサービスのポート番号

システムサーバの1つのスケジュールサービスで使用するポート番号

すべてのホスト

  • LinuxまたはAIXの場合

    gpdefgenコマンドの-sオプション

  • スケジュールサービス定義のscd_portオペランド

ジョブマネージャSPPの要求受信用ポート番号

ジョブマネージャSPPが要求を受信するために使用するポート番号

グリッドジョブ管理ホスト

  • LinuxまたはAIXの場合

    gpdefgenコマンドの-rオプション

  • ジョブマネージャSPPのユーザサービス定義のmysvgdefコマンド

  • 設定ファイルのJM_PORTパラメータ

ジョブマネージャSPPのサーバ通信用ポート番号

ジョブマネージャSPPがシステムサーバとの通信に使用するポート番号

グリッドジョブ管理ホスト

  • LinuxまたはAIXの場合

    gpdefgenコマンドの-rオプション

  • ジョブマネージャSPPのユーザサービス定義のmyreplydefコマンド

ジョブマネージャデーモンのポート番号(Windows)

ジョブマネージャSPPがジョブマネージャデーモンとの通信に使用するポート番号

グリッドジョブ管理ホスト

  • 設定ファイルのJM_SERVICE_PORT

ノードマネージャデーモンのポート番号(Windows)

ノードマネージャSPPがノードマネージャデーモンとの通信に使用するポート番号

実行ノード

  • 設定ファイルのNM_SERVICE_PORT

注※ 各ホストまたは実行ノード上で必ず動作するサーバのことです。