Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


3.2.3 クラスタシステムで運用する場合の構成

クラスタシステムとは,複数のサーバシステムを連携して1つのシステムとして運用するシステムで,障害が発生しても業務を継続できるようにすることを目的としています。ここでいう障害とは,クラスタソフトが検出可能な障害を指します。例えば,HAモニタであればサーバ障害と系障害を指します。

業務を実行中のシステムを実行系,実行系の障害時に業務を引き継げるように待機しているシステムを待機系と呼びます。

バッチジョブ分散実行システムでは,グリッドジョブ管理ホストまたはグリッドプロパティ管理ホストで,システムに障害が発生した場合や,各SPPやデーモンプロセスに障害が発生した場合に,クラスタ運用ができます。サポートするシステム構成は,アクティブ・スタンバイ構成(業務処理を実行している実行系サーバ[アクティブ]と,待機している待機系サーバ[スタンバイ]から成るクラスタシステム構成)です。クラスタシステムの構成例を次の図に示します。

図3‒5 クラスタシステムの構成例

[図データ]