Hitachi

uCosminexus Grid Processing Server 使用の手引


2.4.3 単体グリッドジョブの終了コードの管理

単体グリッドジョブの内部で実行されるグリッド実行ジョブの終了コードは,グリッドジョブと同様に,サブジョブ終了コードしきい値やサブジョブ数しきい値で管理します。ただし,単体グリッドジョブには先行グリッドジョブの概念はないため,終了コードのうち40(先行ジョブの中に異常終了したジョブがある)は返りません。単体グリッドジョブの終了コードの詳細については,「9.5.5 単体グリッドジョブの終了コード」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 単体グリッドジョブ内部の各種ジョブの実行状況と終了コードの関係

単体グリッドジョブの終了コードは,通常,内部で実行するグリッド実行ジョブの終了コードを返します。内部で実行する各種ジョブでエラーが発生した場合は,そのエラーが発生したジョブの終了コードを返します。単体グリッドジョブの内部で実行する各種ジョブの実行状況と終了コードの関係を次の表に示します。

表2‒37 単体グリッドジョブの内部で実行する各種ジョブの実行状況と終了コードの関係

単体グリッドジョブの内部で実行する各種ジョブの実行状況

返される終了コード

グリッド開始ジョブ

グリッド実行ジョブ

グリッド終了ジョブ

正常終了

正常終了

正常終了

グリッド実行ジョブの終了コード

エラー終了

グリッド終了ジョブの終了コード

エラー終了(グリッド終了ジョブが実行可能な場合)

正常終了

グリッド実行ジョブの終了コード

エラー終了

グリッド終了ジョブの終了コード

エラー終了

グリッド実行ジョブの終了コード

エラー終了

グリッド開始ジョブの終了コード

(凡例)−:ジョブが実行されていません。

(2) エラー終了した場合に処理を続行するときの終了コード

単体グリッドジョブの内部で実行される各種ジョブは,通常,正常終了した場合だけ次のジョブを実行します。しかし,業務によっては,軽微なエラーであれば処理を続行したい場合や,エラーが発生してジョブネットが停止しても,再実行時には最初の処理(グリッド開始ジョブ)から実行したい場合があります。[単体グリッドジョブの定義]ダイアログボックスでグリッド終了処理実行しきい値を設定すると,内部で実行したグリッド実行ジョブの終了コードがしきい値以下のときに,エラー終了した場合でもグリッド終了ジョブを実行できるようになります。[単体グリッドジョブ定義]ダイアログボックスでの設定内容については,「7. 画面」の「[単体グリッドジョブ定義]ダイアログボックス」を参照してください。

単体グリッドジョブの内部で実行するグリッド実行ジョブの終了コードとグリッド終了ジョブの動作の関係を次の表に示します。

表2‒38 単体グリッドジョブの内部処理と終了コードの関係

グリッド実行ジョブの終了コード

グリッド終了ジョブの動作

-1

実行しない

0

実行する

1〜グリッド終了処理実行しきい値

実行する

グリッド終了処理実行しきい値より大きい

実行しない