4.7.2 EUR定義ファイルの準備
CSV形式のSYSOUTデータファイルをEURで印刷するには,事前にEUR定義ファイルで印刷先のプリンタや帳票ファイル名を定義しておく必要がある。EUR定義ファイルには,次に示す内容で作成・定義する。作成したEUR定義ファイルは,設定ファイルで定義したEUR定義ファイル格納ディレクトリに格納すること。
- 記述形式
[プリンタ名];[帳票ファイル名];[ユーザ定義データファイル名];[/messageオプション|/nomessageオプション];[追加のオプション]
- 説明
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- プリンタ名
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出力するプリンタ名を定義する。
EUR Print ManagerではOSのプリンタ名を指定する。EUR Print Serviceではプリンタ名を指定する。
EUR Print Managerではeurpmcコマンドに次のオプションが付加される。
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-pm pm -m print -sm printer -lsp プリンタ名
EUR Print Serviceでは,eurpsコマンドに次のオプションが付加される。
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-p プリンタ名
プリンタ名を省略した場合,上記のオプションは自動的に付加されないため,追加のオプションにコマンドの形式で必要なものを個別に指定する必要がある。
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- 帳票ファイル名
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帳票ファイルのファイル名を指定する。帳票ファイル名を省略した場合,EURのコマンドに帳票ファイル名が付加されないため通常は省略しないこと。フルパスまたはファイル名を指定できるが,ファイル名だけを指定した場合,EURの仕様に従ってパスが決定される。
帳票ファイル名を指定した場合,EUR Print Managerではeurpmcコマンドに次のオプションが付加される。
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-rf 帳票ファイル名
帳票ファイル名を指定した場合,EUR Print Serviceではeurpsコマンドに次のパラメータが付加される。
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帳票ファイル名,SYSOUTデータファイル名[,ユーザ定義データファイル名]
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- ユーザ定義データファイル名
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ユーザ定義データファイル名を指定する。ユーザ定義データファイル名を使用しない場合は省略できる。省略した場合,EURのコマンドにユーザ定義データファイル名は付加されない。
フルパスまたはファイル名が指定できるが,ファイル名だけを指定した場合,EURの仕様に従ってパスが決定される。また,帳票ファイル名を省略した場合,ユーザ定義データファイル名の指定は無効となる。
ユーザ定義データファイル名を指定した場合,EUR Print Managerではeurpmcコマンドに次のオプションが付加される。
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-usr ユーザ定義データファイル名
ユーザ定義データファイル名を指定した場合,EUR Print Serviceではeurpsコマンドに次のパラメータが付加される。
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帳票ファイル名,SYSOUTデータファイル名,ユーザ定義データファイル名
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- /messageオプション,/nomessageオプション
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メッセージを出力するかどうかを次のオプションで指定する。
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message:メッセージを出力する。
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nomessage:メッセージを出力しない。
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上記以外:メッセージを出力する(messageを仮定する)。
省略した場合,EURコマンドに-messageまたは-nomessageオプションは付加されないため,EURコマンドのデフォルト値に従って処理する。
このオプションを指定した場合,EUR Print Managerでは次のオプションがeurpmcコマンドに付加される。
-messageまたは-nomessage
このオプションを指定した場合,EUR Print Serviceでも次のオプションがeurpsコマンドに付加される。
-messageまたは-nomessage
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- 追加のオプション
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追加のオプションをEURのコマンドの形式で指定する。指定はコマンドの指定形式のままであり,各オプションは空白で区切って指定する。使用できる文字はASCII文字の範囲とする。また,ファイル名などに空白を含むことはできない。追加のオプションにそれ以外の指定項目と同様のオプション,または背反のオプションを指定した場合,EURのコマンドはエラーになるので指定する場合は注意すること。追加オプションには,空白で区切られた文字列として最大126個指定でき,それ以上指定した場合はエラー(KAKC0213-Eメッセージ出力)で終了する。
指定できるオプションについてはマニュアル「uCosminexus EUR Print Manager 帳票出力」のeurpmcコマンドの説明を参照のこと)。または,マニュアル「uCosminexus EUR サーバ帳票出力」のeurpsコマンドの説明を参照のこと。
なお,使用できないオプションを指定してもバッチジョブ実行システムはエラーチェックはしないでEURのコマンドの処理に従う。
- 注意事項
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EUR定義ファイルには,ジョブを実行するユーザに参照権限を設定しておく必要がある。
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EUR定義ファイル名は,記号名称の範囲で記述する。それ以外の文字は使用できない。
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定義は1,024バイト以内で記述する。
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各項目は「;」または「空白」で区切る。
項目を省略する場合は,「;」を使用する必要がある。使用できる文字はASCIIの範囲であり,ファイル名などに空白を含めることはできない。「""」で囲んでも空白は区切り記号として扱う。
上記指定は,次のようにEURのコマンドに変換されてEURのコマンドが実行される。
- eurpmcコマンドの場合(EUR Print Manager)
eurpmc [追加のオプション] {-message|-nomessage} [-pm pm -m print -sm printer -lsp 印刷先プリンタサーバ名] [-rf 帳票ファイル名] [-map マッピングデータファイル名] [-usr ユーザ定義データファイル名]
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-message|-nomessage:メッセージ出力オプション
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-pm pm:印刷モードの指定(印刷管理サーバで直接印刷する)
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-m print:機能の指定。プロパティで指定した帳票名およびデータファイルに従って,帳票を印刷する。
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-sm printer:プリンタ指定方法(OS上のプリンタ名)
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-lsp 印刷先プリンタサーバ名:プリンタ名(EUR定義ファイルのプリンタ名)
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-rf 帳票ファイル名:帳票ファイル名の指定
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-map マッピングデータファイル名:SYSOUTデータファイル名をフルパスで指定
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-usr ユーザ定義データファイル名:ユーザ定義データファイル名を指定
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- eurpsコマンドの場合(EUR Print Service)
eurps [追加のオプション] {-message|-nomessage} [-p プリンタ名] [帳票ファイル名,SYSOUTファイル名 [,ユーザ定義データファイル名]]
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-message|-nomessage:メッセージ出力オプション
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-p プリンタ名:印刷先プリンタ名
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帳票ファイル名:印刷時に使用する帳票ファイル名
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SYSOUTファイル名:マッピングデータファイルであるSYSOUTデータファイル名をフルパスで指定
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ユーザ定義データファイル名:ユーザ定義データファイル名を指定
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- 注意事項
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1,025バイト以上で記述した場合は,KAKC0213-Eメッセージを出力してEUR帳票の印刷処理を中断する。
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フォームズフィード,改行,復帰,タブは空白として扱う。
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帳票ファイル名を省略した場合は,ユーザ定義データファイル名は無視する。
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