4.7.3 設定ファイルの定義
- 〈この項の構成〉
(1) EUR定義ファイル格納ディレクトリの定義
EUR定義ファイル格納ディレクトリは,設定ファイルのEUR_DEFINITION_FILE_DIRパラメータで定義する。また,ジョブを実行するすべてのユーザに参照権限を設定する必要がある。
(2) EUR連携するプログラムの選択
設定ファイルのEUR_PROGRAMパラメータにEUR Print ServiceまたはEUR Print Managerのどちらと連携するかをEURのコマンドのパス名で指定する。
(3) CSV形式のSYSOUTデータファイルを転送しない設定
EURで印刷するCSV形式のファイルは,PDEなどのプリンタサーバに転送しないSysoutClassを使用すること。プリンタサーバに転送しない設定は,設定ファイルのSysoutClassパラメータで,JP1FTPCARDパラメータを指定しないことで設定できる。なお,EURで印刷するCSV形式のファイルをプリンタサーバに転送した場合,プリンタサーバの動作は保証しない。
(4) EURのエンコード種別の定義
ジョブ定義XMLファイルで指定するEURのデータファイルのエンコードに対応するLANG環境変数値を定義する。通常は定義する必要はなく,バッチジョブ実行システムのLANG環境変数とUAPのLANG環境変数が異なるときに定義し,DD要素のEURENCODE属性でEURのマッピングデータごとにエンコード種別を指定する。
EURで使用できるデータのエンコードとバッチジョブ実行システムで許される組み合わせを次の表に示す。なお,この表の組み合わせ以外は保証しない。詳細については,EURのマニュアルを参照のこと。
OS |
バッチジョブ実行システムのLANG |
UAPのLANG |
EURENCODEの指定 |
マッピングデータのエンコード |
---|---|---|---|---|
AIX |
SJIS |
SJIS |
なし |
SJIS,UTF-16(BOMで自動判定) |
EUC |
EUC |
なし |
EUC,UTF-16(BOMで自動判定) |
|
Linux |
C |
SJIS |
SJIS |
SJIS,UTF-16(BOMで自動判定) |
EURENCODE属性で指定できる属性値は,設定ファイルのEUR_LANGパラメータで定義する。
- EUR_LANGパラメータの定義例を次に示す。
EUR_LANG SJIS ja_JP.SJIS
- 注意事項
-
バッチジョブ実行システムのLANG環境変数と異なるエンコードをEURENCODE属性で指定した場合,EURのコマンド実行時のメッセージが文字化けすることがある。