DUMMY_FILE_TYPE(DD要素にTYPE="DUMMY"を指定した場合の割り当てファイルの定義)
形式
[DUMMY_FILE_TYPE {DEVNULL|TEMP}]
機能
DD要素にTYPE="DUMMY"を指定した場合に割り当てるファイルを定義する。
ファイルを排他してオープンするプログラムの場合,DD要素にTYPE="DUMMY"を指定したときに/dev/nullを割り当てると,/dev/nullで排他エラーとなることがある。
このような問題を回避する場合,このパラメータにTEMPを指定し,一時ファイルを割り当てる。
オペランド
注意事項
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このパラメータは2つ以上指定しないこと。
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割り当てファイルタイプ="TEMP"を指定した場合,DD要素にTYPE="DUMMY"を指定した場合のファイルとして,実体を持つ一時ファイルを割り当て,入出力が行われる。
設定ファイルのTEMP_FILE_DIRパラメータで指定する一時ファイルの割り当て先ファイルシステムには,実行プログラムがDD要素にTYPE="DUMMY"を指定した場合の一時ファイルに出力する量に応じた空き容量が必要である。
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DD要素にTYPE="DUMMY"を指定した場合に割り当てたファイルに対して入出力をするときの入出力データを次の表に示す。
表8‒5 DD要素にTYPE="DUMMY"を指定した場合に割り当てたファイルに対して入出力をするときの入出力データ 割り当てファイルタイプオペランド
入力
出力
DEVNULL
常にファイルの終わり(EOF)が報告される。
出力データは破棄される。
TEMP
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入力前に実行プログラムでデータを一時ファイルに出力していない場合,ファイルの終わり(EOF)が報告される。
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入力前に実行プログラムで一時ファイルに出力したデータがあれば,出力されたデータが読み込まれる場合がある。
割り当てた一時ファイルにデータを出力する。
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COBOL2002で作成したアプリケーションおよびSORT EEは,通常,/dev/nullに対して排他をする。ただし,次の製品を使用する場合には,このパラメータにDEVNULLを指定しても問題ない。
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バッチジョブ実行システムから起動した場合に/dev/nullを排他しない機能をサポートしたSORT EE
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バッチジョブ実行システムのダミーファイルに対応したCOBOL2002
これらの製品および機能の詳細については,各製品のドキュメントを参照のこと。
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