DD_EXISTCHECK_COBOL(DD要素に指定したファイルパスの存在確認要否を実施するための定義)
形式
[DD_EXISTCHECK_COBOL {CONCAT|NO}]
機能
DD要素に指定したファイルの連結を行う際,どれかのファイルが存在しない場合,ファイル割り当てエラーとするときに指定する(KAKC1660-Eメッセージが表示される)。
このパラメータの指定に関係なく,JOBLIB/STEPLIB,一時ファイル,一時ISAMファイルのファイルパスに対しては存在確認を行う。
TYPE="GDG"かつ世代データ群指定の場合,世代群に対する存在確認を行うのではなく,世代データ群で管理されている世代ファイルに対してファイルの存在確認を行う。また,世代データ群指定の場合,DD連結の有無に関係なく,世代データ群で管理されている世代ファイルの存在確認を行う。
このパラメータは,EXEC要素のLANG属性に"COBOL"を指定したジョブステップだけ有効となる。
オペランド
- DD_EXISTCHECK_COBOL 〜{CONCAT|NO}
-
EXEC要素のLANG属性に"COBOL"を指定した場合に,DD要素でファイル連結として指定した恒久ファイルと世代ファイルのファイルパスの存在確認をするかどうかを指定する。
CONCAT:DD要素でファイル連結を指定した場合に存在確認を行う。
NO:存在確認を行わない。
このパラメータの指定が省略されている場合,オペランドにNOを仮定する。
DD_EXISTCHECK_COBOLの指定値によるファイルパスの存在確認の対象となるTYPE属性一覧を次の表に示す。
オペランド |
DD要素のTYPE属性 |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LIB |
FILE |
DIR |
GDG |
DATA |
DUMMY |
TEMP |
TEMPISAM |
SYSOUT |
PREST |
TEMPPREST |
|
NO |
◎ |
× |
× |
× |
− |
− |
◎ |
◎ |
− |
× |
× |
CONCAT |
◎ |
○ |
○ |
○ |
− |
− |
◎ |
◎ |
− |
× |
× |
- (凡例)
-
◎:ファイル連結の指定に関係なくファイルパスの存在確認を行う。
○:ファイル連結を指定した場合,ファイルパスの存在確認対象である。
×:ファイルパスの存在確認対象でない。
−:バッチジョブ実行システムが用意するファイルのため,ファイルパスの存在確認を行う必要がない。
注意事項
-
ファイルパスの存在確認を行うDD要素は,DISP属性でOLDまたはSHRが指定されている必要がある。
-
ディレクトリの連結はできないため,TYPE="DIR"のDD要素はファイルパスの存在確認対象でない。ただし,ファイル連結の指定をしてジョブを実行した場合は,TYPE="FILE"やTYPE="DIR"のDD要素と同様にファイルパスの存在確認を行う。
-
DD連結を指定した際に1つでも存在しないファイルがある場合,そのジョブステップはKAKC1660-Eメッセージを出力して異常終了する。