bjexlsexjob(実行中のジョブ情報の表示(一般ユーザ用))
形式
bjexlsexjob [-h 論理ホスト名] [-s | -c | -j ジョブ識別子]
機能
実行中のジョブの情報を表示する。
実行中のジョブの表示形式には,簡易表示(ステップに関する情報を表示するものとCPU使用時間に関する情報を表示するもの)と詳細表示がある。
簡易表示でジョブの一覧を表示する場合,ジョブ識別子の昇順に表示される。
オプション
- -h 論理ホスト名 〜<英字と数字と-(ハイフン)>((1〜244))
-
バッチジョブ実行システムの論理ホストで運用している場合に,このコマンドを実行させる論理ホスト名を指定する。設定ファイルとして/opt/hitachi/bjex/conf/bjex_論理ホスト名.confを読み込み実行する。
- -s
-
実行中のジョブの一覧を表示する。
- -c
-
実行中のジョブのCPU使用時間を表示する。
- -j ジョブ識別子 〜<数字>((1〜999999))
-
実行中のステップ情報・CPU情報を含む詳細情報を表示するジョブのジョブ識別子を指定する。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
0以外 |
エラー終了 |
使用例
-
実行中のジョブ一覧のステップに関する情報を表示する
bjexlsexjob
- 出力例
出力項目の説明
-
JOBID
ジョブ識別子(6けた)
-
JP1JOBID
JP1ジョブ識別子(10けた。JP1から投入されたジョブでない場合は空白)
-
JOBSTART
ジョブの実行開始時刻
-
STEPSTRT
ジョブステップの実行開始時刻
-
JOBNAME
実行中のジョブ名称(ジョブ名称の先頭から12文字を表示する)
-
STEPNAME
実行中のジョブステップ名称(ジョブステップ名称の先頭から12文字を表示する。ステップ名の指定がない場合は空白)
-
PROCSTEP
実行中のプロシジャステップ名称(プロシジャステップ名称の先頭から12文字を表示する。プロシジャステップ名の指定がない場合は空白)
-
PPID
ジョブコントローラプロセス(bjexec)のプロセス番号(10進数,10けた)
-
PID
ジョブコントローラプロセス(bjexec)のプロセス番号(10進数,10けた)
PPIDと同じ内容である。
-
STEP PID
ジョブステッププロセスのプロセス番号(10進数,10けた)
-
実行中のジョブ一覧のCPU使用時間に関する情報を表示する
bjexlsexjob -c
- 出力例
出力項目の説明
-
JOBID
ジョブ識別子(6けた)
-
JP1JOBID
JP1ジョブ識別子(10けた。JP1から投入されたジョブでない場合は空白)
-
JOBSTART
ジョブの実行開始時刻
-
STEPSTRT
ジョブステップの実行開始時刻
-
JOBNAME
実行中のジョブ名称(ジョブ名称の先頭から12文字を表示する)
-
STEPNAME
実行中のジョブステップ名称(ジョブステップ名称の先頭から12文字を表示する。ステップ名の指定がない場合は空白)
-
C-TIME
実行中のジョブが使用したCPU時間。6けたの秒(約277時間)と3けたのミリ秒で表示する。最大値を超えた場合999999.999となる。実行終了したジョブステップで使用したCPU時間と実行中のジョブステップで使用しているCPU時間の和で求めた参考値である。
実行終了したジョブステップのCPU時間はKAKC0097-Iメッセージで表示されるものの和であり,実行中のジョブステップのCPU時間は,次のように求める。
・Linuxの場合
CPU使用時間は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/statファイル中のutimeとstimeの和で求めた参考値である。
・AIXの場合
CPU使用時間は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/psinfoファイル中のpr_timeから求めた参考値である。
-
PRI
ジョブステッププロセスの優先度であり,次のように求める。
・Linuxの場合
PRI値は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/statファイル中のpriorityから求めた参考値である。
・AIXの場合
PRI値は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/psinfoファイル中のlwpsinfo構造体中のpr_niceから求めた参考値である。
-
NICE
ジョブステッププロセスのNICE値であり,次のように求める。
・Linuxの場合
NICE値は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/statファイル中のniceから求めた参考値である。
・AIXの場合
NICE値は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/psinfoファイル中のlwpsinfo構造体中のpr_niceから40を引いて求めた参考値である(NICE値はマイナス表示になることがある)。
-
JP1PRI
JP1実行優先順位(JP1から投入されたジョブでない場合は空白)
-
実行中のジョブの詳細情報を表示する
bjexlsexjob -j ジョブ識別子
- 出力例
出力項目の説明
-
JOBID
ジョブ識別子(6けた)
-
JOBNAME
実行中のジョブ名称(ジョブ名称31文字を表示する)
-
JOB START TIME
ジョブの実行開始日付・時刻
-
JOB C-TIME
実行中のジョブが使用したCPU時間。6けたの秒(約277時間)と3けたのミリ秒で表示する。最大値を超えた場合999999.999となる。
実行終了したジョブステップで使用したCPU時間と実行中のジョブステップで使用しているCPU時間の和で求めた参考値である。
実行終了したジョブステップのCPU時間はKAKC0097-Iメッセージで表示されるものの和であり,実行中のジョブステップのCPU時間は,次のように求める。
・Linuxの場合
CPU使用時間は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/statファイル中のutimeとstimeの和で求めた参考値である。
・AIXの場合
CPU使用時間は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/psinfoファイル中のpr_timeから求めた参考値である。
-
STEP NAME
実行中のジョブステップ名称(ジョブステップ名称31文字を表示する。ステップ名の指定がない場合は空白)
-
PROC-STEP NAME
実行中のプロシジャステップ名称(プロシジャステップ名称31文字を表示する。プロシジャステップ名の指定がない場合は空白)
-
STEP START TIME
ジョブステップの実行開始日付・時刻
-
STEP C-TIME
実行中のジョブステップで使用したCPU時間。6けたの秒(約277時間)と3けたのミリ秒で表示する。最大値を超えた場合999999.999となる。
・Linuxの場合
CPU使用時間は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/statファイル中のutimeとstimeの和で求めた参考値である。
・AIXの場合
CPU使用時間は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/psinfoファイル中のpr_timeから求めた参考値である。
-
PGM
実行プログラム名称(最大1023けた)
-
XML FILE
ジョブ定義XMLファイル名称(パスの先頭から1023文字を表示する)
-
PPID
ジョブコントローラプロセス(bjexec)のプロセス番号(10進数,10けた)
-
PID
ジョブコントローラプロセス(bjexec)のプロセス番号(10進数,10けた)
PPIDと同じ内容である。
-
STEP PID
ジョブステッププロセスのプロセス番号(10進数,10けた)
-
JP1JOBID
JP1ジョブ識別子(10けた。JP1から投入されたジョブでない場合は空白)
-
JP1PRI
JP1実行優先順位(JP1から投入されたジョブでない場合は空白)
-
PRI
ジョブステッププロセスの優先度であり,次のように求める。
・Linuxの場合
PRI値は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/statファイル中のpriorityから求めた参考値である。
・AIXの場合
PRI値は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/psinfoファイル中のlwpsinfo構造体中のpr_niceから求めた参考値である。
-
NICE
ジョブステッププロセスのNICE値であり,次のように求める。
・Linuxの場合
NICE値は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/statファイル中のniceから求めた参考値である。
・AIXの場合
NICE値は,プロセス番号を基に/proc/プロセス番号/psinfoファイル中のlwpsinfo構造体中のpr_niceから40を引いて求めた参考値である(NICE値はマイナス表示になることがある)。
注意事項
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ジョブステップの前後処理中のジョブステッププロセスが実行中でない場合は,ジョブステップの情報は表示されないでジョブの情報だけが表示される。
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JSPECジョブの場合,サブステップの情報は表示されないで,メインステップの情報だけ表示される。
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実行中のジョブステップで使用したCPU時間は,ジョブコントローラが起動したプロセスだけの情報となる。ジョブコントローラが起動したプロセスから新たに起動したプロセス分は含まれない。
また,実行中のジョブステップで使用したCPU時間はKAKC0097-Iメッセージで表示するC-Timeとは精度が異なるため,一致しない場合がある。
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このコマンドでジョブ情報を表示するには,設定ファイルのJOB_STATUS_DISPLAYパラメータでENABLEの指定が必要である。