4.5.1 スプールジョブ転送デーモンの運用
スプールジョブ転送デーモンの運用の留意点を次に示す。
スプールジョブ転送デーモンはスプールジョブのプリントサーバへの転送だけではなく,スプールの管理も実施するため,バッチジョブ実行システムの運用中は,スプールジョブ転送デーモンを停止しないこと。
- 〈この項の構成〉
(1) 起動
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バッチジョブ実行システムの運用開始,終了に起動停止するように,マシン起動停止時に自動的に起動,停止する運用を推奨する。
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スプールジョブ転送デーモンはrootで起動すること。
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スプールジョブ転送デーモン起動中は,設定ファイルを変更しないこと。
(2) POSIXメッセージキュー
ジョブコントローラからスプールジョブ転送デーモンへジョブの終了などを通知するために,POSIXメッセージキューを使用する。
バッチジョブ実行システムでは,次に示す内容をメッセージキュー名称として使用しているため,この名称をほかの用途で使用しないこと(POSIXメッセージキューはスプールジョブ転送デーモン起動時に生成される)。
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AIXの場合
スプールディレクトリの絶対パス名
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Linuxの場合
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論理ホストを指定するコマンドオプションを指定した場合
/bjex_mqueue_論理ホスト名
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論理ホストを指定するコマンドオプションを指定しなかった場合
/bjex_mqueue
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(3) 設定ファイルの変更手順
設定ファイルの変更は次に示す手順で実施する。
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ジョブコントローラを利用するプログラムとスプールジョブ転送サービスをすべて終了する
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設定ファイル変更後,必ずbjexpdctl conftestを実行してエラーのないことを確認する
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エラーがなかった場合,bjexpdctl startでスプールジョブ転送デーモンを起動する