3.9.5 世代ファイルの保存日数超過による一括削除機能
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相対世代番号指定機能
世代データ群は,世代管理ファイルの定義によって管理する世代ファイル数を制限(1〜255)できる。
世代データ群の定義で,最も古い世代ファイル情報が世代管理対象から外れた場合,SCRATCH(自動消去機能)とNOSCRATCH(データ保存機能)のどちらかを選択し,世代ファイルの後処理の方法を定義できる。この場合,最も古い世代ファイル情報が最新の世代ファイル登録時に世代管理対象から外される。また,世代管理する世代ファイル数の制限いっぱいに登録されている場合に,新たな世代ファイルの登録要求が行われたときに動作する。
この機能では,世代管理ファイルの登録状態に関係なく,ユーザが指定する保存日数の範囲で,保存日数を超過した世代ファイルの削除と世代管理ファイルに登録されている情報を削除する。なお,この機能を使用する場合は,あらかじめ世代ファイルをバックアップすることを推奨する。世代ファイルをバックアップすることで,誤って世代ファイルを一括削除してしまった場合にリストアできる。
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日付世代番号指定機能
世代データ群は,世代管理ファイルの定義によって管理する世代ファイル数を制限(1〜511)できる。
日付世代番号指定機能では,世代データ群の定義で,SCRATCHしか指定することができない。世代管理する世代ファイル数の制限いっぱいに登録されている場合に,新たな世代ファイルの登録要求が行われると,最も古い世代ファイル情報が最新の世代ファイル登録時に世代管理対象から外される。ただし,「最も古い」の意味は,実行開始日(EXDに格納された日付またはDyyyymmdd)が最も古いという意味であり,世代ファイルを作成した日付が古いというわけではない。例えば,次の3つの世代ファイルが登録されており,登録世代数が上限に達している状態で,2013/04/20の世代ファイルを作成した場合,ACCOUNT.X.20130417の世代ファイルおよび世代情報が削除される。
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2013/04/20の世代ファイル作成前
ACCOUNT.X. 20120419 ACCOUNT.X. 20120418 ACCOUNT.X. 20120417
また,同じく次の3つの世代ファイルが登録されており,登録世代数が上限に達している状態で,2013/04/16のジョブを実行した場合,生成される世代ファイルは,最も古い世代(EXDに格納された日付またはDyyyymmddが最も古い)となる。このような場合,世代管理ファイルは更新せず,世代ファイルは一時的に作成し,すぐに削除する。
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2013/04/16の世代ファイル作成前
ACCOUNT.X. 20120419 ACCOUNT.X. 20120418 ACCOUNT.X. 20120417
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2013/04/16の世代ファイル作成後
ACCOUNT.X. 20120416が作成されたが,すぐに削除される。
ACCOUNT.X. 20120419 ACCOUNT.X. 20120418 ACCOUNT.X. 20120417
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(1) 世代ファイルの保存日数指定による一括削除の方法
世代ファイルの保存日数指定による一括削除機能は,相対世代番号指定機能だけでサポートしている機能であり,日付世代番号指定機能ではサポートしていない。
世代ファイルの保存日数指定による一括削除の例を次に示す。
世代群"bjgdg"は次のような登録状態となっている。
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bjexgdg -e bjgdgコマンドの表示結果(8月7日の15:40時点)
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lsコマンドの表示結果
世代ファイルの状態をlsコマンドで表示(表示されている日付は最終更新日付)。
8月7日の15:40時点で保存日数が20日を超えている(21日以上経過しているもの)世代ファイルと世代管理ファイルの情報を一括して削除したい場合,次のコマンドを入力する。
コマンド実行によって,最終更新日付がコマンド実行時点から21日以上経過したものは削除され,世代管理情報からも削除される。
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bjexgdg -e bjgdg コマンドの表示結果
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lsコマンドの表示結果
(2) bjexhkgdgコマンド実行に関する注意事項
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このコマンドで指定する保存日数を間違った場合,指定した保存日数を超過した世代ファイルを無条件に削除する。そのため,指定する保存日数は間違わないようにすること。なお,このコマンドを実行する前に該当する世代管理ファイルおよび世代データセットのバックアップを取得しておくこと。
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世代管理ファイルおよび世代ファイルの更新は,bjexhkgdgコマンドの実行ユーザに対して更新権限が必要である。
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世代管理ファイルの属性(自動消去機能またはデータ保存機能)に関係なく,bjexhkgdgコマンドを実行した場合,保存日数超過した世代ファイルと世代管理情報は削除される。
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bjexhkgdgコマンド実行時,日付世代番号指定機能の世代データ群を指定するとエラーとなる。