3.8.5 ステップリスタートでの注意事項
ステップリスタートを実行する上でのほかの注意事項を次に示す。
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JSPEC機能を使用して並列実行するジョブステップからリスタートできない。並列実行するジョブステップを指定しても検索対象にならないため，ほかに同一名のジョブステップがある場合は，そのジョブステップがリスタートの対象になる。ほかに同一名のジョブステップが存在しない場合は，KAKC0110-Eメッセージを出力してリスタートに失敗する。
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ファイル，ディレクトリの排他/共用制御やジョブ定義XMLファイルはリスタートで指定したジョブステップより前のジョブステップも処理の対象になる。このため，リスタートステップより前のジョブステップだけで使用するファイルがほかのジョブと排他して使用する定義の場合，実際にはそのファイルを使用しなくても，後から投入されたジョブが同一ファイルを使用していると待ち状態になる。また，リスタート時にほかのジョブで排他要求しているとリスタートしたジョブの実行が待ち状態になることがある。
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指定したリスタートステップより前のジョブ定義XMLのSTEP要素，SETMAXRC要素は処理されない。ただし，ファイルの排他/共用制御の対象になる。
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リスタートステップ以降でリスタートステップより前のジョブステップの終了コードを判定している場合，正しく判定できないためジョブ定義XMLファイルの修正が必要となる。
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IF要素のTHEN節やELSE節内のジョブステップからはリスタートできない。そのジョブステップを指定しても検索対象にならないため，ほかに同一名のジョブステップがある場合は，そのジョブステップがリスタートの対象になる。ほかに同一名のジョブステップが存在しない場合は，KAKC0110-Eメッセージを出力してリスタートに失敗する。
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JP1/AJSのジョブ定義のパラメータで指定したリスタートステップ名の指定は，ジョブ終了後に，次回の実行に備えて削除しておく必要がある。