2.3.1 セットアップ前の作業
バッチジョブ実行システムのセットアップ前の作業について説明する。
- 〈この項の構成〉
(1) 環境変数の設定
バッチジョブ実行システムでは,言語種別およびローカルタイム情報を環境変数から参照して情報を入出力するため,それらを環境変数で事前に設定しておく必要がある。
(a) 言語種別の設定
言語種別を環境変数LANGで設定する。
-
AIXの場合
-
文字コード種別:シフトJIS
環境変数LANGの値:Ja_JP
-
文字コード種別:EUCコード
環境変数LANGの値:ja_JP
-
-
Linuxの場合
-
文字コード種別:UTF-8コード
環境変数の値:ja_JP.UTF-8
-
文字コード種別:ASCIIコード
環境変数LANGの値:C
-
(b) ローカルタイムの設定
バッチジョブ実行システムが提供するコマンドは,環境変数TZに従って情報を出力する。環境変数TZは,次に示すどれかの方法で指定すること。
-
JP1/AJSのジョブ定義,環境変数の定義で指定
-
システムプロファイル(/etc/profile)に指定
-
ユーザプロファイル(/$HOME/.profile)に指定
(2) JP1環境を確認する
JP1の環境は,/etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.confで決定する。
-
AIXの場合
-
文字コード種別:シフトJIS
エディタで"LANG=SJIS"の設定か確認すること。
-
文字コード種別:EUCコード
エディタで"LANG=EUCJIS"の設定か確認すること。
-
-
Linuxの場合
-
文字コード種別:UTF-8コード
エディタで"LANG=UTF-8"の設定か確認すること。
-
文字コード種別:ASCIIコード
エディタで"LANG=C"の設定か確認すること。
-
(3) シェルの設定
-
AIXの場合
JP1/AJSからジョブを起動する場合に使用するログインシェル,ジョブ定義XMLファイルで指定するシェルはkshだけ使用できる。/etc/passwd,ログインスクリプトファイルなど,kshが使用できるように設定すること。
-
Linuxの場合
JP1/AJSからジョブを起動する場合に使用するログインシェル,ジョブ定義XMLファイルで指定するシェルはbashだけ使用できる。/etc/passwd,ログインスクリプトファイルなど,bashが使用できるように設定すること。