Hitachi

uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引


2.2.5 旧バージョンから移行時の注意事項

旧バージョンからの移行時に次の項目について注意が必要である。

〈この項の構成〉

(1) スプールデータについて

現在使用しているバッチジョブ実行システムのバージョンによって,バージョンアップ後のスプールデータの扱いが異なる。スプールデータの扱いを次の表に示す。

表2‒2 バージョンアップ後のスプールデータの扱い

バッチジョブ実行システムのバージョン

バージョンアップ後のスプールデータの扱い

07-50以前

  • 07-50以前のスプールデータは,07-60以降のバージョンに引き継ぐことはできない。

  • 07-50以前のバージョンで作成したスプールデータは,バージョンアップ前にスプールディレクトリを削除または再作成する必要がある。

07-60以降

07-60以降のスプールデータは,07-61,08-00以降のバージョンに引き継いで使用できる。

注※

  • スプールディレクトリにあるデータだけ保証する。転送ディレクトリにあるデータは削除すること。

  • ジョブ識別子はそのまま引き継ぐことができる。

  • 設定ファイルのホスト名,SysoutClass,およびSPOOL_DIRを変更しないこと。また,バッチジョブ実行システムが稼働するホスト名を変更しないこと。変更した場合,動作を保証できない。

  • スプールデータは下位バージョンのスプールデータと互換性がない。そのため,一度新バージョンに移行したあと,旧バージョンに戻してスプールデータをそのまま使用することはできない。

(2) バッチジョブ実行システムのインストールについて

すでにバッチジョブ実行システムがインストールされている場合,アンインストールしてから,新たにバッチジョブ実行システムをインストールをすること。