Hitachi

uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引


1.3.2 ファイルシステム

バッチジョブを実行する場合に,ファイルは信頼性の高いファイルシステムを使用する必要がある。

また,バッチジョブ実行システムは,HSFSやNFS上に配置できるファイルが限られている。HSFSやNFS上に配置できるファイルおよび指定できる設定ファイル中のパラメータを次に示す。また,別サーバから同じファイルまたはディレクトリを共用できるかを示す。

表1‒5 HSFS,NFSのサポート内容

項目

NFS

設置

可否

HSFS

設置

可否

共用

可否

不可,非推奨の理由

ジョブ定義XMLファイル

設定ファイル

×

×

×

  • インストールディレクトリ固定のため設置できない。

  • バッチジョブ実行システムごとに別々の設定ファイルとなるため共用できない。

ジョブ定義XMLファイルのEXEC要素に指定する実行プログラム,および実行プログラムがアクセスするユーザファイル

LOG_DIRパラメータ,および実行ログファイル

×

×

×

  • 障害調査でバッチジョブ実行システム環境ごとの実行ログファイルが必要なため共用できない。

PERMANENT_FILE_DIRパラメータ,およびDD要素で割り当てられるファイル

PROCEDURE_DIRパラメータ,およびプロシジャXMLファイル

SPOOL_DIRパラメータ,およびSYSOUTデータファイル

×

×

×

  • 複数のバッチジョブ実行システムで同じディレクトリを指定した場合スプールジョブ転送サービスの起動時にエラーにする。

SPOOL_STORE_DIRパラメータ

TEMP_FILE_DIRパラメータ

×

  • 共用するファイルではないため指定を推奨しない。

  • 一時ファイルが重複する可能性があるため共用できない。

TRACE_DIRパラメータ,およびトレースファイル

×

×

×

  • 障害調査でバッチジョブ実行システム環境ごとのトレースファイルが必要なため共用できない。

凡例

設置可否

○:設置または指定できる

△:設置または指定できるが推奨しない

×:設置または指定できない

共用可否

○:複数のバッチジョブ実行システムで共用できる

×:複数のバッチジョブ実行システムで共用できない

注※ 恒久ファイル,世代ファイルをHSFS,NFSに設置する場合,次の注意事項がある。

上記以外のファイル,ディレクトリについては動作を保証しない。