アプリケーション使用時の注意事項（JMS）

• リソースアダプタのトランザクションサポートのレベルにXATransactionを指定する場合，Cosminexus Component Containerのライトトランザクションの設定を無効にする必要があります。

  ライトトランザクションの設定を無効にする場合は，"/opt/Cosminexus/CC/server

  /usrconf/ejb/<サーバ名>/usrconf.properties"ファイルに次の指定をしてください。

  ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabled=true

  falseを指定した場合，または指定を省略した場合は，リソースアダプタのデプロイに失敗します。

• MDBキュー監視機能で監視するキューを二つ以上のスレッドで監視する場合，サーバ側で作成するキューの属性を同時に何度も入力用にオープンできるようにする必要があります。mqaqueatl（モデルキューの属性定義）の-sオプション（共用性）にshareble（キューを共用できます）を指定してください。notshareble（キューを共用できません）を指定した場合，起動する監視スレッドは一つです。

• JMSインタフェースでの物理コネクションの使用数では，アプリケーションによるQueueSessionの同時使用数以外に，トランザクションリカバリ用に使用する一つの物理コネクションをCosminexus Component Containerが使用する場合があります。このため，MQCゲートウェイサーバはアプリケーションによるQueueSessionの同時使用数より多く起動しておく必要があります。Cosminexus Component Containerが使用する物理コネクションの数は，マニュアル「Cosminexus 機能解説」または「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ機能解説基本・開発編(コンテナ共通機能)」の，トランザクションリカバリについて説明している個所の注意事項に記載されているコネクション数の説明を参照してください。

• MQCリスナサーバ通信環境定義の要求受信監視タイマ値はクライアントアプリケーションがQueueSessionを生成してからクローズするまでの間，切断されることのないように設定する必要があります。

  QueueSessionのクローズ前にMQCリスナサーバからコネクションが切断されるとQueueSessionおよびQueueSessionを使用して生成したオブジェクトに対して発行したメソッドが例外を返すことがあります。

• Cosminexus Component Containerのコネクションプーリング機能を使用する場合，MQCリスナサーバ通信環境定義の要求受信監視タイマ値はCosminexus Component Containerのコネクションタイムアウト値より長く設定する必要があります。MQCリスナサーバ通信環境定義の要求受信監視タイマ値がCosminexus Component Containerのコネクションタイムアウト値より短いとMQCリスナサーバで要求受信監視によるタイムアウトが発生する場合があります。なお，タイムアウトとなったコネクションはコネクションプーリング機能によって再利用されるときに，再確立されます。

• Cosminexus Component Containerのコネクションプーリング機能を使用するかどうかに関係なく，ユーザアプリケーションがQueueSessionをCosminexus Component Containerのユーザトランザクション中の状態でクローズをするとその物理コネクションは切断されないでトランザクション決着待ちの状態で継続されます。このため，このようなアプリケーションを作成する場合は，MQCゲートウェイサーバをコネクションの継続分を考慮して起動しておく必要があります。なお，トランザクション決着待ち状態で継続したコネクションはアプリケーションからユーザトランザクションのコミット，ロールバック，アプリケーションの停止，またはCosminexus Component Containerのトランザクションタイムアウトの検知によって切断されます。

• MDBキュー監視機能の監視スレッドが異常停止すると，「Message-driven Bean:<Bean名> caught an error from TP1 Message Queue. The error message is :」のあとにKFCA31345-Wメッセージがコンソールに出力されます。MDBアプリケーションをアンデプロイする前にすべての監視スレッドが停止すると，KFCA31346-Eのメッセージが出力されます。すべての監視スレッドが停止した場合，一度MDBアプリケーションをアンデプロイし，再度MDBアプリケーションをデプロイしてください。監視スレッドの異常停止に関する対策についての詳細は，「8.2　メッセージ一覧」を参照してください。

• 環境変数DCMQCCLTPORTを設定して，リソースアダプタのトランザクションサポートのレベルにXATransactionを指定する場合は，MQCリスナサーバ通信環境定義のmqcenv定義コマンドの要求受信監視タイマ値（-rオプション）で「監視しない(0)」を設定してください。設定しない場合，MQCONN命令でMQRC_UNEXPECTED_ERROR（2195）のリターンコードが返され，MQCリスナサーバとの接続に失敗することがあります。

  ただし，要求受信監視タイマ値（-rオプション）で「監視しない(0)」を設定した場合は，検知できない回線障害が発生したときに，MQCゲートウェイサーバが使用できなくなるため，この件も考慮したアプリケーションを設計してください。

• トランザクションリカバリ用物理コネクションは，MQCリスナサーバの要求受信監視によるタイムアウトによって切断される場合があります。なお，タイムアウトとなったコネクションは，トランザクションリカバリが発生した場合に再確立されます。

ページの先頭へ