アプリケーション作成時の注意事項（JMS）

• TP1/Message Queue AccessのJMSインタフェースでは，論理コネクション（QueueSession）と物理コネクションを1対1で対応づける必要があります。このため，アプリケーション（EJB）のResource Referenceタブで必ずUnshareableを設定してください。Shareableを設定して，アプリケーションで複数のQueueSessionを作成すると，例外がスローされます。

• QueueSession，およびQueueSessionを使用して生成したオブジェクトを複数のスレッドやアプリケーション間で共有することはできません。複数のスレッドやアプリケーション間で共有した場合の動作は保証できません。

• 一つのQueueSessionが生成されるたびに，一つの物理コネクションが消費されます。このため，アプリケーションで使用しなくなったQueueSessionに対しては必ずQueueSessionのcloseメソッドを発行し，物理コネクションを解放するようにしてください。

• QueueSessionの生成時にtransactedパラメタにtrueを指定した場合の注意事項を次に示します。

  • 該当するQueueSessionから生成したQueueSender，QueueReceiverオブジェクトからのsendまたはreceiveメソッドの発行を契機に，ローカルトランザクションが開始されます。したがって，これらのメソッドの発行前にQueueSessionのcommitまたはrollbackメソッドを発行すると，例外がスローされます。

  • 該当するQueueSessionから生成したQueueSender，QueueReceiverオブジェクトからのsendまたはreceiveメソッドの発行前にユーザトランザクションを開始したときは，sendまたはreceiveメソッドはユーザトランザクションに含まれます。ユーザトランザクションによってトランザクションを開始した場合は，ユーザトランザクションからcommitまたはrollbackメソッドを発行してください。ユーザトランザクションが開始済みの状態でQueueSessionからcommitまたはrollbackメソッドを発行すると，例外がスローされます。

  • コミットまたはロールバックをするためには，QueueSessionオブジェクトのcommitまたはrollbackメソッドを使用してください。

    なお，ローカルトランザクションが開始済みの状態のときは，ユーザトランザクションのコミットまたはロールバックは受け付けられません。

• QueueConnectionのcreateQueueSessionメソッドとQueueSessionのcloseメソッドを繰り返し発行すると，QueueConnectionのcreateQueueSessionメソッドで回線障害によってコネクション確立に失敗し，例外がスローされる場合があります。このため，このようなアプリケーションを作成する場合はコネクションプーリング機能を使用してください。

• QueueReceiverの生成時に指定するキューが共用できない属性（Shareability属性がMQQA_NOT_SHAREABLE）の場合，QueueReceiverを複数生成できません。

  QueueReceiverを複数生成する場合は，共用できる属性（Shareability属性がMQQA_SHAREABLE）のキューを指定して，QueueReceiverを生成するようにしてください。

• 次に示すメソッドを発行してキューからメッセージを取得する場合は，メッセージデータはコード変換されません。

  • QueueReceiverインタフェースのreceiveメソッドおよびreceiveNoWaitメソッド

  • QueueBrowserインタフェースのgetEnumerationメソッドによって取得したEnumerationオブジェクトのnextElementメソッド

• Message-Driven Beanアプリケーションを使用した場合，アプリケーションのPropertiesのPooled InstancesでMaximumに指定した値の分だけMessage-Driven Beanキュー監視機能の監視スレッドが起動してキューを監視します。Maximumに0を指定した場合は，監視スレッド数は1となります。

• Message-Driven Beanを使用する場合，リソースアダプタのトランザクションサポートのレベルをXATransactionに指定してください。

  XATransaction以外を指定すると，Message-Driven Beanを含むアプリケーションのデプロイに失敗します。

• uCosminexus Application ServerのDeployツール上に表示されるリソースアダプタの表示名は，「TP1/Message Queue - Access」となります。

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