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OpenTP1 Version 7 メッセージキューイングアクセス機能 TP1/Message Queue Access 使用の手引


2.4.3 JMSAPIトレースファイルの出力形式

JMSAPIトレースファイルには,ユーザAPIおよびCosminexusインタフェースのメソッドに関する情報が出力されます。

ここでは,JMSAPIトレース情報の出力レベルと出力形式について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 出力レベル

JMSAPIトレースファイルでは,次の表に示す5とおりの出力レベルを指定できます。デフォルトは「レベル3」です。

表2‒10 JMSAPIトレース情報の出力レベル

ユーザAPIおよびCosminexusインタフェースのメソッドに関する出力情報

出力レベル

レベル0

レベル1

レベル2

レベル3

レベル4

入口情報

×

正常時の出口情報

×

異常時の出口情報(Messageインタフェース以外)

×

送信/受信メッセージデータ

×

×

パラメタなどの埋め込み情報

×

×

×

Messageインタフェースのトレース情報

×

×

×

×

(凡例)

○:出力されます。

×:出力されません。

注※

レベル0では,ユーザAPIおよびCosminexusインタフェースのメソッドに関する情報は出力されません。KFCAから始まるメッセージ(TP1/Message Queue Accessのメッセージ),および例外スタックトレースだけが出力されます。

(2) 出力形式

各トレース情報の出力形式を示します。〔 〕で囲んだ項目は,出力レベルの指定値によって出力の有無を選択できる項目です。

(a) 入口情報の出力形式

(AA....AA)yyyy-mm-dd hh:mi:ss.mss        〔Hconn = BB....BB〕
〔Xid = [0x CC....CC] [0x CC....CC]〕
XX....XX # YY....YY START
〔QueueName = DD....DD〕
〔Value1 = EE....EE
  Value2 = EE....EE
     :
     :
  〕
〔MessageObject = FF....FF〕
〔送信/受信メッセージデータ〕

(b) 正常時の出口情報の出力形式

(AA....AA)yyyy-mm-dd hh:mi:ss.mss        〔Hconn = BB....BB〕
〔Xid = [0x CC....CC] [0x CC....CC]〕
XX....XX # YY....YY END
〔QueueName = DD....DD〕
〔Value1 = EE....EE
  Value2 = EE....EE
     :
     :
  〕
〔MessageObject = FF....FF〕
〔送信/受信メッセージデータ〕

(c) 異常時の出口情報の出力形式

(AA....AA)yyyy-mm-dd hh:mi:ss.mss        〔Hconn = BB....BB〕
〔Xid = [0x CC....CC] [0x CC....CC]〕
XX....XX # YY....YY ERR
〔QueueName = DD..DD〕
〔Value1 = EE....EE
  Value2 = EE....EE
     :
     :
  〕
〔MessageObject = FF....FF〕
〔CompletionCode = GG....GG〕
〔ReasonCode = HH....HH〕

(d) 出力項目の説明

AA....AA

トレースタイプを次の値で出力します。

  • API:APIトレースレベル

  • COS:Cosminexusインタフェースレベル

yyyy-mm-dd

取得した年(西暦)月日(10進数)です。

hh:mi:ss.mss

取得した時分秒ミリ秒(10進数)です。

BB....BB

コネクションハンドルの値(10進数)です。

CC....CC

トランザクションID(16進数)です。

XX....XX

発行元オブジェクトのクラス名称(文字列)です。

YY....YY

発行元のメソッド名称(文字列)です。

DD....DD

キュー名称(文字列)が埋め込み情報として出力されます。

EE....EE

パラメタのなどの埋め込み情報(int型,String型,long型,float型,double型,boolean型,short型,char型,byte型,またはObject型)です。

FF....FF

Messageオブジェクトのクラス名称およびハッシュコード(文字列)が埋め込み情報として出力されます。

GG....GG

完了コード(10進数)です。

HH....HH

理由コード(10進数)です。

(e) 送信/受信メッセージデータ

  • 送信/受信メッセージデータの出力形式

    <<<----- Message Data ----->>>
    message size = aa....aa
    message = 
    bb....bb 
    [0x cc....cc]
  • 送信/受信メッセージデータの出力項目の説明

    aa....aa

    メッセージデータのサイズ(10進数)です。

    bb....bb

    メッセージデータ(文字列)です。最大64バイトを出力します。

    メッセージデータの中に,MQ文字列でも空白でもない文字が含まれている場合は,その文字をピリオド(.)に変換して出力します。

    cc....cc

    メッセージデータ(16進数)です。最大64バイトを出力します。