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OpenTP1 Version 7 メッセージキューイングアクセス機能 TP1/Message Queue Access 使用の手引


はじめに

このマニュアルは,TP1/Message Queue Accessの機能,操作,および運用について説明したものです。

TP1/Message Queue Accessおよびマニュアルは,米国International Business Machines Corporationとのライセンス契約に基づき,IBM MQのMQIの仕様をベースに実装しています。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

TP1/Message Queue Accessを使用するシステム管理者およびシステム設計者で,OpenTP1システムの知識がある方を対象としています。また,次のマニュアルを理解されていることを前提としています。

■ マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概要

TP1/Message Queue Access(MQC)の接続形態や,MQCクライアント機能とMQCサーバ機能の関係などについて説明しています。

第2章 MQCクライアント機能

MQCクライアント機能の定義,クライアントアプリケーションの作成,および障害対策について説明しています。

第3章 MQCクライアント機能の運用コマンド

MQCクライアント機能の運用コマンドについて説明しています。

第4章 MQCクライアント機能のMQI

C言語またはCOBOL言語のMQIを使用したクライアントアプリケーションの作成方法について説明しています。

第5章 MQCクライアント機能のC++インタフェース

MQCクライアント機能のC++インタフェースについて説明しています。

第6章 MQCクライアント機能のJavaインタフェース

MQCクライアント機能のJavaインタフェースについて説明しています。

第7章 MQCクライアント機能のJMSインタフェース

MQCクライアント機能のJMSインタフェースについて説明しています。

第8章 メッセージの一覧

MQCクライアント機能が出力するメッセージについて説明しています。

付録A 理由コード

MQCの理由コードについて説明しています。

付録B JMS仕様とMQCクライアント機能のJMSインタフェースとの差異

Oracle Corporationが提供するJMS 1.0とMQCクライアント機能のJMSインタフェースとの機能差について説明しています。

付録C MQMessageクラスで変換できるコード化文字セット識別子の一覧

MQMessageクラスで変換できるコード化文字セット識別子について説明しています。

付録D 用語解説

関係する用語について説明しています。

■ 関連マニュアル

[図データ]

■ 読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて直接章を選択して読むことができます。

[図データ]

■ このマニュアルでの表記

このマニュアルで使用する製品名称の略称を次に示します。

名称

略称

AIX V7.1

AIX

AIX V7.2

JavaTM

Java

JavaBeansTM

JavaBeans

Red Hat Enterprise Linux Server 7(64-bit x86_64)

Linux

Red Hat Enterprise Linux Server 8(64-bit x86_64)

uCosminexus TP1/Message Queue

TP1/Message Queue

uCosminexus TP1/Message Queue(64)

uCosminexus TP1/Message Queue Access

TP1/Message Queue Access

uCosminexus TP1/Message Queue Access(64)

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ 文法の記号

このマニュアルで使用する各種の記号を説明します。

属性表示記号

ユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。

属性表示記号

意味

この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。

《 》

ユーザが指定を省略したときの解釈値を示します。

< >

ユーザ指定値の構文要素を示します。

(( ))

ユーザ指定値の指定範囲を示します。

構文要素記号

ユーザ指定値の内容を説明する記号です。

構文要素記号

意味

<符号なし整数>

数字列(0〜9)

<10進数>

数字(0〜9)

<16進数>

数字(0〜9)と(A〜F,a〜f)

<識別子>

先頭がアルファベットの英数字列

<文字列>

任意の文字の配列

文法記述記号

記述形式を説明する記号です。

文法記述記号

意味

〔 〕

この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。

(例)〔-e 終了処理監視タイマ値〕

-eオプションとそのオペランドを指定するか,何も指定しないことを示します。

{  }

この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。

(例){ -p 自システムのポート番号 | -s 自システムのサービス名 }

-p 自システムのポート番号と-s 自システムのサービス名のうち,どちらかを指定することを示します。

|

(ストローク)

この記号で区切られた項目は選択できることを示します。

(例)trn_crm_use = Y|N

YまたはNを指定できることを示します。

■ 略語一覧

このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。

英略語

英字での表記

API

Application Programming Interface

DNS

Domain Name Server

EBCDIC

Extended Binary Coded Decimal Interchange Code

EJB

Enterprise JavaBeans

EUC

Extended UNIX Code

J2EE

Java 2 Platform Enterprise Edition

J2SE

Java 2 Standard Edition

JAR

Java Archive

JIS

Japan Industrial Standard

JMS

Java Message Service

JNDI

Java Naming and Directory Interface

JNI

Java Native Interface

JTA

Java Transaction API

LAN

Local Area Network

MDB

Message-Driven Bean

MQA

Message Queue - Access

MQC

TP1/Message Queue Access

MQI

Message Queue Interface

OS

Operating System

PTP

Point to Point

RM

Resource Manager

RPC

Remote Procedure Call

SUP

Service Using Program

TCP/IP

Transmission Control Protocol /Internet Protocol

TM

Transaction Manager

TP1/Message Queue

OpenTP1/Message Queue

UAP

User Application Program

UTF-8

8-bit UCS Transformation Format

■ KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。

■ 謝辞

COBOL言語仕様は,CODASYL(the Conference on Data Systems Languages:データシステムズ言語協議会)によって,開発された。原開発者に対し謝意を表すとともに,CODASYLの要求に従って以下の謝辞を掲げる。なお,この文章は,COBOLの原仕様書「CODASYL COBOL JOURNAL OF DEVELOPMENT 1984」の謝辞の一部を再掲するものである。

いかなる組織であっても,COBOLの原仕様書とその仕様の全体又は一部分を複製すること,マニュアルその他の資料のための土台として原仕様書のアイデアを利用することは自由である。ただし,その場合には,その刊行物のまえがきの一部として,次の謝辞を掲載しなければならない。書評などに短い文章を引用するときは,"COBOL"という名称を示せば謝辞全体を掲載する必要はない。

COBOLは産業界の言語であり,特定の団体や組織の所有物ではない。

CODASYL COBOL委員会又は仕様変更の提案者は,このプログラミングシステムと言語の正確さや機能について,いかなる保証も与えない。さらに,それに関連する責任も負わない。

次に示す著作権表示付資料の著作者及び著作権者

FLOW-MATIC(Sperry Rand Corporationの商標),

Programming for the Univac(R)I and II,

Data Automation Systems,Sperry Rand Corporation 著作権表示1958年,1959年;

IBM Commercial Translator Form No.F 28-8013,IBM著作権表示1959年;

FACT,DSI 27A5260-2760,Minneapolis-Honeywell,著作権表示1960年

は,これら全体又は一部分をCOBOLの原仕様書中に利用することを許可した。この許可は,COBOL原仕様書をプログラミングマニュアルや類似の刊行物に複製したり,利用したりする場合にまで拡張される。