4.3.4 リモートキュー
アプリケーションにとって,自分が接続するキューマネジャ以外のキューマネジャによって保持されるキューは,リモートキューです。チャネルのコネクションが確立されると,アプリケーションが登録したメッセージはリモートキューに送信されます。アプリケーションがリモートキューからメッセージを取り出すことはできません。
リモートキューをオープンするには,次に示す名前を指定します。
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リモートキューを定義するローカル定義の名前
リモートキューのローカル定義はMQAサービス定義のmqaremque定義コマンドで指定します。詳細については,マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。
アプリケーションからはローカルキューをオープンすることと同じです。アプリケーションからは,キューがローカルなのかリモートなのかを意識しません。
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リモートキューマネジャの名前,およびそのキューマネジャが保持するキューの名前
リモートキューのローカル定義は,キューに共通の属性に加えて,三つの属性を持ちます。それらは,RemoteQName(保持するキューマネジャが認識する名前),RemoteQMgrName(保持するキューマネジャの名前),およびXmitQName(ほかのキューマネジャにメッセージを転送するときに使用するローカルの転送キューの名前)です。
リモートキューのオープンの詳細については,「8. オブジェクトのオープンとクローズ」を参照してください。
リモートキューのローカル定義に対してMQINQ命令を使用する場合,キューマネジャはローカル定義の属性だけを返します。返される情報は,リモートキューの名前,リモートキューマネジャの名前,および転送キューの名前です。リモートシステムにある該当するローカルキューの属性ではありません。