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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue 使用の手引


mqarm(キューファイルの切り離し)

〈このページの構成〉

形式

mqarm  〔-r-f  キューファイル名

機能

指定したキューファイルをオンラインから切り離します。-rオプションを指定すると強制的にオンラインから切り離します。

オプション

● -r

オンライン中にディスク障害が発生し,障害ディスクボリュームを切り離す場合に指定してください。

● -f キューファイル名

 〜<1〜59文字の文字列>

オンラインから切り離すキューファイルの名称を指定します。

注意事項

  1. キューファイルを切り離す場合,切り離すキューファイルに格納されているキューおよびメッセージは,メモリ上のものだけ削除します。キューファイル上のキューおよびメッセージは削除しません。

    切り離したキューファイルを再度,そのまま組み込んだ場合,KFCA04323-Iメッセージが出力され,削除されたメッセージが再び登録される現象が発生します。したがって,切り離したキューファイルを組み込む場合は,キューファイルの回復または初期化をしてください。

  2. キューファイルを切り離す場合,切り離すキューファイルにキューが登録されているときは,このコマンドでキューが削除されます。削除対象のキューにメッセージが登録されている場合は,メッセージも同時に削除します。また,メッセージを削除する場合,切り離すキューファイルとは別のキューファイルに登録されている場合でも,メッセージを削除します。

  3. 切り離すキューファイルにメッセージだけが登録されている場合(メッセージを登録したキューが別のキューファイルにある場合),切り離すキューファイルに登録されているメッセージだけが削除されます。この場合,キューは別ファイルにあるため,キューに対するメッセージの登録および取り出しはできます。メッセージが削除されると,削除されたメッセージのメッセージ識別子はKFCA04323-Iメッセージとともに表示されます。メッセージ識別子は,MQAサーバではコードを意識しないで16進数で出力されます。

  4. このコマンドでエラーが発生した場合でも,KFCA04323-IまたはKFCA04324-Iのメッセージが出力されているときは,キューおよびメッセージは削除されています。エラー発生後にキューファイルをオンラインから切り離すには,エラーの要因を取り除き,再度mqarmコマンドを入力してください。

  5. -rオプションは,障害が発生したディスクボリューム上のキューファイルをオンラインから切り離す場合にだけ使用してください。-rオプションを指定してコマンドを入力すると,キューファイル障害が発生した状態と同じ状態になり,アクセス中のアプリケーションはエラーになります。

  6. 正常状態のキューファイルを-rオプションで強制的に切り離す場合に,コマンドがメモリ不足でエラーリターンしたときは,キューファイルは障害閉塞状態になります。

  7. 正常状態のキューファイルを-rオプションで強制的に切り離す場合,コマンドの再試行中にdcstop -aまたはdcstop -bコマンドでOpenTP1を終了して再開始するとキューファイルは障害閉塞状態になります。

  8. キューファイル二重化構成で片系障害が発生したキューファイルに対して入力できません。入力した場合エラーになります。ただし,-rオプションを指定した場合は入力できますがメッセージの削除はしません。

  9. 両系障害が発生したキューファイルに対して入力すると,キューファイル,バックアップキューファイルの両方をオンラインから切り離しメッセージも削除します。

  10. 両系障害が発生していないファイルに対して-rオプションを指定した場合,指定したファイルは障害閉塞状態になりメッセージの削除はしません。

出力メッセージ

出力メッセージID

内容

出力先

KFCA04208-E

MQAサーバのV/Rが誤っています。

標準エラー出力

KFCA04209-E

メモリ不足で処理を続行できません。

標準エラー出力

KFCA04211-E

キューファイル名の文字数が59文字を超えています。

標準エラー出力

KFCA04215-E

タイムアウトとなりました。

標準エラー出力

KFCA04300-E

コマンドで指定した引数の数が正しくありません。

標準エラー出力

KFCA04301-E

定義解析中にエラーが発生しました。

標準エラー出力

KFCA04302-E

MQAサービスが終了処理中です。

標準エラー出力

KFCA04303-E

RPCでネットワーク障害が発生しました。

標準エラー出力

KFCA04304-E

MQAサービスが起動されていません。

標準エラー出力

KFCA04306-W

プロセス実行中のため,キューファイルの切り離し処理を再試行します。

標準エラー出力

KFCA04323-I

キュー名:×××に登録されているメッセージを削除しました。

メッセージログファイル

KFCA04324-I

キュー名:×××を削除しました。

メッセージログファイル

KFCA04325-E

指定したキューファイルは二重化構成のため両系障害閉塞時以外は実行できません。

標準エラー出力

KFCA04329-E

指定したキューファイルは閉塞されていません。

標準エラー出力

KFCA04339-E

指定したキューファイル名は存在しません。

標準エラー出力

KFCA04354-I

ヘルプメッセージ

標準出力

KFCA04355-E

キューファイル,およびバックアップキューファイルの切り離しが完了しました。

標準エラー出力

KFCA04358-I

キューファイルの切り離しが完了しました。

メッセージログファイル

KFCA26184-E

プロセス固有領域のメモリ不足で処理を続行できません。

標準エラー出力

KFCA31092-E

プロセス固有領域のメモリ不足でクラスタキュー情報をクラスタに通知できません。

標準エラー出力

KFCA31115-E

コマンドに対して処理結果を送信できません。

メッセージログファイル

KFCA31118-E

コマンドが異常を検知しました。

メッセージログファイル

KFCA31119-E

キューファイルの切り離し処理で異常を検知しました。

標準エラー出力

KFCA31120-E

RPCインタフェースで異常を検知しました。

標準エラー出力

KFCA31173-E

OpenTP1がオンライン状態ではないため,コマンドを実行できません。

標準エラー出力

KFCA31180-E

MQAサービス専用共用メモリが参照できません。

メッセージログファイル