dc_mcf_tactcn − コネクションの確立(C言語)
- 〈このページの構成〉
形式
機能
コネクションを確立します。
なお,dc_mcf_tactcn関数の正常終了は,コネクション確立要求をSLU - TypeP2が正常に受け付けたことを意味します。このため,相手システムとのコネクションの確立が正常に完了したことを示すものではありません。
dc_mcf_tactcn関数の呼び出し後にコネクションに関する何らかの処理をする場合は,dc_mcf_tlscn関数を用いてコネクションの状態を確認してください。
UAPで値を設定する引数
●action
確立するコネクションの指定方法を次の形式で設定します。
{DCMCFLE|DCMCFCN}
- DCMCFLE
-
確立するコネクションを論理端末名称で指定するときに設定します。
- DCMCFCN
-
確立するコネクションをコネクションIDで指定するときに設定します。
●cnopt
この関数の対象となったコネクションの情報を,構造体dcmcf_tactcnoptに設定します。
構造体の形式を次に示します。
typedef struct { DCLONG mcfid; …MCF通信プロセス識別子 char resv01[4]; …予備領域 char idnam[9]; …論理端末名称,コネクションID char resv02[7]; …予備領域 char resv03[112]; …予備領域 char scnnam[9]; …MCF使用領域 char resv04[7]; …予備領域 char yournam[9]; …MCF使用領域 char resv05[7]; …予備領域 char hostnam[143]; …MCF使用領域 char resv06[17]; …予備領域 char resv07[184]; …予備領域 } dcmcf_tactcnopt;
-
mcfid
処理対象のコネクションを持つMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子※を設定します。設定できる範囲は0〜239です。
論理端末名称を使用してコネクションの確立を要求する場合は,無効となります。
0を指定すると,該当するコネクションIDが属するMCF通信サービスを検索します。MCF通信サービスが多い構成やUAPからこの関数を多数発行する場合は,MCF通信プロセス識別子の指定をお勧めします。
- 注※
-
MCF環境定義(mcftenv -s)で指定するMCF通信プロセス識別子は16進数とみなしてください。
例えば,MCF通信プロセス識別子が10の場合,16を設定してください。
-
resv01
領域をヌル文字で埋めます。
-
idnam
確立するコネクションの論理端末名称,またはコネクションIDを設定します。論理端末名称,またはコネクションIDは最大8バイトの長さです。論理端末名称,またはコネクションIDの最後にはヌル文字を付けてください。
-
resv02,resv03,scnnam,resv04,yournam,resv05,hostnam,resv06,resv07
領域をヌル文字で埋めます。
●proinf,resv02,resv03,resv04
NULLを設定します。
リターン値
リターン値 |
リターン値 (数値) |
意味 |
---|---|---|
DCMCFRTN_00000 |
0 |
正常に終了しました。 |
DCMCFRTN_71001 |
-12001 |
MCFが開始処理中のため,dc_mcf_tactcn関数が受け付けられません。 |
DCMCFRTN_71002 |
-12002 |
MCFが終了処理中のため,dc_mcf_tactcn関数が受け付けられません。 |
DCMCFRTN_71004 |
-12004 |
dc_mcf_tactcn関数の処理中にメモリ不足が発生しました。 |
DCMCFRTN_71005 |
-12005 |
通信障害が発生しました。原因については,メッセージログファイルを参照してください。 |
DCMCFRTN_71006 |
-12006 |
内部障害が発生しました。原因については,メッセージログファイルを参照してください。 |
DCMCFRTN_71007 |
-12007 |
指定されたコネクションIDは登録されていません。 |
DCMCFRTN_71008 |
-12008 |
指定された論理端末名称は登録されていません。 |
DCMCFRTN_71009 |
-12009 |
dc_mcf_tactcn関数が,該当するMCF通信プロセスではサポートされていません。 |
DCMCFRTN_71010 |
-12010 |
MCF通信プロセスにコネクションの確立を要求しましたが,受け付けられませんでした。原因については,メッセージログファイルを参照してください。 |
DCMCFRTN_71011 |
-12011 |
コネクションが削除されているため,dc_mcf_tactcn関数が受け付けられません。 |
DCMCFRTN_71014 |
-12014 |
TP1/NET/NCSB,またはTP1/NET/X25-Extendedの論理端末名称を指定しています。またはTP1/NET/OSI-TPのコネクショングループ名を指定しています。 |
DCMCFRTN_72050 |
-13050 |
actionに未サポートのフラグを設定しています。 |
DCMCFRTN_72051 |
-13051 |
cnoptにNULLが設定されています。 |
DCMCFRTN_72052 |
-13052 |
proinfにNULLが設定されていません。 |
DCMCFRTN_72053 |
-13053 |
resv02にNULLが設定されていません。 |
DCMCFRTN_72054 |
-13054 |
resv03にNULLが設定されていません。 |
DCMCFRTN_72055 |
-13055 |
resv04にNULLが設定されていません。 |
DCMCFRTN_72060 |
-13060 |
actionにはDCMCFLEとDCMCFCNを同時に設定できません。 |
DCMCFRTN_72061 |
-13061 |
dcmcf_tactcnoptのmcfidに0未満または240以上の値が設定されています。 |
DCMCFRTN_72062 |
-13062 |
dcmcf_tactcnoptのresv01がヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72063 |
-13063 |
dcmcf_tactcnoptのidnamの先頭がヌル文字です。 |
DCMCFRTN_72064 |
-13064 |
dcmcf_tactcnoptのresv02がヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72065 |
-13065 |
dcmcf_tactcnoptのresv03がヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72066 |
-13066 |
dcmcf_tactcnoptのscnnamがヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72067 |
-13067 |
dcmcf_tactcnoptのresv04がヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72068 |
-13068 |
dcmcf_tactcnoptのyournamがヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72069 |
-13069 |
dcmcf_tactcnoptのresv05がヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72070 |
-13070 |
dcmcf_tactcnoptのhostnamがヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72071 |
-13071 |
dcmcf_tactcnoptのresv06がヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72072 |
-13072 |
dcmcf_tactcnoptのresv07がヌル文字で埋められていません。 |
DCMCFRTN_72073 |
-13073 |
dcmcf_tactleoptのidnamに設定された文字数が9以上です。 |
DCMCFRTN_72074 |
-13074 |
dcmcf_tactcnoptのidnamに設定された文字列中に不正な文字があります。 |